「そりゃあんだけ泣いてりゃな…。」
昨日、屋敷に着いたのは12時過ぎで、緋彗が泣き止んだのはその30分後。寝不足と泣いたせいで目が腫れていた。
「メシは?」
「食う。」
「じゃあさっさと冷やせ。」
「ん。」
氷を当てると発熱していた瞼が冷えていくのがわかった。
「ユーくん、ありがと。」
「それは聞き飽きた。」
「ごめん…いきなり泣き付いて。ホントに…。」
「迷惑じゃねェし、たまにはいいと思うがな。スッキリしただろ?」
「うん、ユーくんが話し聞いてくれたからね!」
そう言ってニッコリ笑ってくる緋彗に、オレは顔を赤くしたから顔を背けた。
「メシ行くぜ?」
「僕も!」
オレがいて隣にはいつも緋彗がいるようになった。
それが当たり前になっていった。
デイシャと緋彗が師匠の眼鏡をわざと割って
綱吉と京子に怒られるのをオレとマリが呆れたように見る。
それが当たり前になってきた。
でもそれが1ヶ月後、ついに終わった。 ←→ page: