27/32 「まずは1匹。」


グシャリとそいつの心臓を握り潰すと、それを合図に給仕のほとんどが銃を構えた。いきなりのことに戸惑うマフィア。隠れようとテーブルの下に潜る。


僕はヅラとコンタクトを外す。だって邪魔だから。

パサリとヅラが落ちると共にたくさんの破裂音。


それが鳴る前に動いて鳴ったときには仏は計6名。速さを重視したから刀を出して生首に。


モグラが探してるうちに8人が首ちょんぱ。あと、ぱっと見16人。


あそこだ!と気付かれた時には移動して、気付かれないように4人の首の骨を折る。


「あと12。」


振り向いた2人に刀で心臓を一刺し。


「10。」


向かって来た2人にカウンターで口から喉を貫通。


「8。」


逃げる8人のうちの5人は普通の生首、2人は頚椎を捩切った生首、1人は脳天から顎まで刀で串刺し。華やかな会場は一気に地獄になった。


「おーわりっ♪」


30人はめんどくさいな。一気に殺っとくべきだった。軽く息が上がる。むっとする生臭い血の臭い。


あなたは…。とテーブルから這い出たアイリスが何か言おうとした瞬間、窓が割れた。


「チッ。」


アイリスを覆うように立つとドドドドドッと背中に何かが突き刺さる。


「なん…で…私を…?」

「任務だし。」


戸惑うアイリスに短く答えると、なにかに体を侵される感覚。体中には五芒星(ペンタクル)。


「おい緋彗!」

「ユーくん?」

「お前、アクマのウイルスに…っ!」

「へい…き…前にあ…ったけど…死ななかった…から。」


スゥ…とペンタクルが消えていく。


「アイリス…あんた隠れろ…。死ぬ…よ。
ユーくん…予定外…だったけど…アクマ…よろ…しく。」

「わかってる。」


ボール型のアクマがざっと40体…会場に入ってくる。今ので血を流しすぎた…目が霞む…。血が少ないのは欠点だな…。


立つと足がふらつく。早く終わらせなきゃ。


「第二開放…渓流。」


地面を蹴ってアクマに向かった。 page:
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