お家に戻ると真っ黒な笑顔のお父様が、真っ黒なオーラを背負っておいでなさった。ことの発端となったデイシャのクソヤローと一緒に。
「や…あれは眠かったからわけもわからずn「眠かったら水浴びするわけ?」
まだセリフ言い終わってませんよお父様ぁぁぁぁああっ!!!!!
「プッ。」
「…………。」
デイシャァァァァアアッ!お前後でマジ覚えとけ!!
ユーくんもなんか助けてよなんか!
「私特殊なんで…えへ。」
「罰として休みは没収ね。」
話し聞けぇぇぇぇええっ!!!
「何その態度。いいんだよ?別に緋彗を2ヶ月間ほど、アフリカに飛ばしても。」
「何でもないデス…(汗)」
『(怖ぇ…。)』
黒いの消してよ黒いの!
「明日、護衛の依頼来たからよろしく。パーティーだけど一人で頑張って。」
「ばっ、嫌だ!そんなん絶対無r「頑張ってね。」ひゃい…(泣)」
あんな群れてるとこなんか行きたくないやい!
義父さんのばーk「緋彗、殺すよ?」
調子乗りました。ごめんなさい。つーか
「女の心を勝手に読むなよ。」
「誰に対して口聞いてんの?つーか緋彗って女だったんだ。」
「プッ!」
もう嫌だ…っ!なにこの扱い!!ヤッベ、目からなんか液体が出てきたよ、ヤッベ!
「ってか…一人じゃ嫌だ。」
「よかったね。」
「よかねーよ。
Σ嘘嘘!よかったですハイ!!」
もぉなんだあの人。完璧人事じゃん。
「せめてもの情けで誰か一人連れていくことを許可してやるよ。神田くんかデイシャくんかの中で。」
『!』
「誰かじゃないじゃんどっちかじゃん。つーか一般人巻き込むなよ。」
「大丈夫大丈夫。Dランクの任務だし、エクソシストの卵なんだから大丈夫でしょ
たぶん。」
最後のたぶんはなんだよ。
「明日までにマナーとか言葉遣い直しとけよ?相手は弱小と言ってもマフィアなんだから敬意を払わないと。じゃ、オレ行くね。」
最悪だ…。
一人じゃないのは嬉しい。ホンット嬉しい。
で
も
ね
「なにが悲しくて堅気の奴を二人もお守りしなきゃならんのさ。」
「めんどくせェ。行きたくねェ。デイシャ行け。」
「マフィアに関わるのはごめんじゃん。」
「デイシャはくんな。お前が来ると出来ることも出来なくなる。」
『テメェが一人で行け。』
「それは絶対…」
無理…。
緋彗は俯いた。
人込みにいると息がつまる。
ましてや知らない人間ばかりで知り合いが一人もいないところなんて
「動けなくなる…。殺しなら全然いけるけど…むしろ獲物が大人なら楽しいし…。」
「怖ェよ。」
「知ってるよ、そんなこと。僕は人間の方が怖いと思うけど。」
緋彗が顔をあげた。
「でも…任務だから、そんな甘えたことは言えない。もー言わない。
ユーくん…明日はよろしく。」
「あぁ。」
緋彗の目が鋭くなった。任務だから…か。
「デイシャ。お前は屋敷のトイレ掃除しろ。」
「なんでそこでそうなんだよ!」
「恨み。」
緋彗はそう吐き捨ててプイと自室にこもりに行った。 ←→ page: