18/32 「神田ぁー、緋彗ー。朝飯じゃん。

お。」


AM.4:30(早いよ…)
デイシャが神田と緋彗を起こしにきた。扉を開けた瞬間、家具の豪華さに言葉を失う。そしてベットに目を向けると目が輝き、ニヤリと笑った。


「やっぱり朝のドッキリと言えばコレじゃん。」


キュポッと手にしたペンの蓋を外す。そして、


「ジャンクにするよ。」
「殺す。」


「Σ!」


忍び足でよっていくと強烈な一言。


『スー…スー…。』

「寝言かよ(汗)(やっぱ仲良くゲジマユじゃん。)」


と言いながら神田の顔に手を延ばす。


パシッ


「なんのつもりだデイシャ(殺)」


神田の眉を太くしようとした瞬間、腕を掴まれた。


「いや、気分よく二人を起こそうとしただけじゃん。」


どこがだ。


「つーかホント仲良いな。」

「…

通りで腕が痛いと思ったわけだ。」


神田の腕にしがみついて、すよすよと寝ている緋彗。
それをデイシャが落書きしようとした時、


スコンッ


後ろの壁にナイフが刺さる。デイシャの頬に赤い線が浮き出だ。


「あっぶねぇ…(滝汗)」


「ん〜…すーぱー…。くー…くー…。」


どこぞの海パンリーゼント(フラ◯キーね)のマネをする、爆睡緋彗。


「自らの危険を無意識に察知したんだな。」

「殺し屋って危険じゃん…。神田起こせ。オレ、あんなの起こすの無理じゃん。死ぬ。」

「むぅ…。」←あんなの


神田はデイシャに死ね。と一言言ってから緋彗を揺り動かした。


「ぼくねむいの…。」

「うるせェ、テメェがさっさと寝ねェからだろーが。」

「あい。」

「さっさと着替えろ。」

「あい。」

「早くするじゃん。」

「あい。」

『(かわえぇ…。)』


目をつぶりながらノソノソとベットから下りる。


「りゅかぁ…ふくとって…。」

『!』


銀のゴーレムが籠から出てパタパタと飛んで白いワンピースを持っていく。渡すときにゴーレムは緋彗の耳を思いきり噛んだ。


「Σいたっ!いった!うわぁ〜…ちぃでたってこれ。」


耳を押さえる。どうやら目が覚めたようだった。


「あ〜…ゆーくんにでいしゃ…。おはよ…。ほっぺ、けがしてるよぉ?」


デイシャの頬に触れると一瞬傷が光って消えた。


「治った…。」

「ありがとな。(緋彗のせいだけど。)」

「あい。りゅか…はうす。」


ゴーレムは籠に戻った。


「緋彗。あれは…?」

「りゅかだよ。くろすがやるって。」


と着替えながら答えて来たので、神田はデイシャを追い返してから脱衣所で着替えた。 page:
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