14/32 「あ、神田くんが緋彗を背負ってくれたの?よかった!緋彗ったら動こうとしなかったでしょ?」

「無理矢理連れてきたんじゃん。」

「神田がな。」

「義母さん。それより替えの服と包帯欲しい。」


服は薄着だったので中までグショグショ。包帯も濡れきっている。


「アニシナ(メイド)が浴衣部屋に置いといたって。傷、痛む?」

「もう塞がってる。」


ビラッとシャツをお腹までめくって包帯を取る。白い肌の中に赤い傷があった。


「明日には肌も元通り。内蔵はまだ不完全だから大事をとって休むけど。」

「神田みたいじゃん。」

「ユーくんもすぐに治るの?」


あぁ。と答えるとへぇー…。と興味深そうに言った。この話はあんまり人にするような話じゃないし個人的にもあまりしたくはなかったから緋彗にその気はなかったとしても少し安心した。


「じゃあ着替えたら御飯食べようね?」


そう言われ部屋に戻った。 page:
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