話しを聞いて地面に手をつき、うなだれる。
「オレだけじゃないじゃん!」
「私も食べたな。」
「オレも強制だが。悪かったな。」
頭を撫でられる。なんかガキ扱いされて嫌だ。
「緋彗。許しておやりよ。あたしは今度でいいからサ。」
「美味しかったか…?」
『は?』
「ケーキ、美味しかったか?」
「
あぁ。(甘いけど。)」
「本当に?」
「緋彗。神田は嘘はつかない。」
「甘いの嫌いなのに全部食べてたしな。」
「なら、いいんだ。」
『(あ…。)』
ニコリと笑った。デイシャが、あぁぁぁぁああっ!!!!っと声を上げる。
「Σなにさっ!?」
「あ…いや、初めて笑ったじゃん。」
「確かに初めてだな。」
「そうかな?」
「緋彗ちゃんはいつも警戒しすぎなんだよ。表情硬いよ表情。」
「む。」
頬を膨らませた。少し、仲良くなった気がした。 ←→ page: