「テーブルにあると思うよ?」
「義父さんは?」
「会議だって。そういえば、これ取りに行ってって言ってたよ?」
紙を受け取る。
「わかった。ついでにミルク買ってきていい?」
「うん。一人で平気?マリくん達に手伝ってもらう?」
「マリって誰?」
新しい執事?
「あの背の高い子よ。髪の長い子は神田くんで、フード被ってるのがデイシャくん!」
「へー…。」
ぶっちゃけ、他人に興味ないんだよね。どうせ関わらないし。
「別に一人d「やっぱり、みんなと一緒にいくよね!?私、頼んどく!」あー…。」
一人でいいのに…。
フレンチトースト10人前とロイヤルミルクティーを5杯飲んで門まで行くと人影が4つ。
「遅ェよ。」
あんたらが早いだけでしょ。
「早く行きたいじゃん。」
だったら先に行っててくれ。
「緋彗。今日は頼む。」
何が?
「ひーちゃん。今日はこの子達を頼むよ。」
「ひーちゃんってなんなのさ。」
「あだ名。」
飄々と答える。
つか、頼むって何を?
義母さん…、どんな頼み方したの?
「僕、今…お使い。」
「その後、手合わせしてくれんだろ?」
「は?」
「いくら女でも容赦しないじゃん。」
「デイシャ。きっと緋彗の方が上だ。手加減される方なんじゃないか?」
「ちょっ、話が…読めない?」
「さっき京子が来てお使いを手伝うかわりに手合わせしていいと言ってくれたんだ。」
あれ?聞いてないよ?ねぇ、一言も言ってないよね?
「僕、ケガ…。」
「京子が治ってるって言ってたじゃん。」
一晩で治るとか、僕はどこのターミネーターだよ。
「一人でいい。」
『却下。』
オイ。
結局、強制的に4人で行くことになった。 ←→ page: