涼野さんの頭の中は小難しい | ナノ




「南雲…お前は、私が考えていることが分かるか?」

「は?んなもんわかるわけねえだろ。てかわかりたくもねえし。」

「そうか…。」

「なんでそんなこと聞くんだよ。」

「自分が一体何を考えているのか解らないことに気づいてな。本人が解らないのなら、他人なら解るのかと思った。」

「普通、本人がわかんねえことは他人にもわかんねえよ。…つうかそれって、なにも考えてないだけじゃねえの?」

「…。やはり、本人が解らないことは、他人が解っているようだな。」

「お前って馬鹿なんだなー。」


――


哲学者と普通の人の会話。
馬鹿と天才は紙一重。