ひとつのベッドの上にふたりの少年。互いがたがいの器であるかのようにしっくりおさまっている。生命体としてはふたつ、だが個体としてはひとつ。 「マーク、ミー達このまま溶け合ってひとつになっちゃえばいいのにな!」 ぎゅうぎゅうと腕にこめる力を強める。 「それは最高に魅力的な発想だが、ひとつになってしまったらこうやってディランに寄り添えないじゃないか。」 「Oh,たしかにそれは良くないな!」 ブロンドの髪の少年はしばらく黙りこんだ。 「あっ、マーク!ミー良いこと思いついた!」 「なんだ?」 「次生まれた時、マークはブランケットになってくれよ!そしたらミーは肌身離さず持ってるからさ!」 「だったらいっそのことディランの皮膚に生まれた方がはやそうだ。」 「Wao,Nice idea!」 ―― 若干きもちわるい仕様。 |