｢渡｣ ｢…。｣ ｢こわ…。せんぱい。｣ ｢んだよ。｣ ｢渡先輩。｣ ｢だからなんだよ。｣ ｢ねえ、俺のことも名前で呼んで｣ ｢…。｣ ｢…ください。｣ ｢成神。｣ ｢じゃなくて、下の名前。｣ ｢知らねえ。興味ねえし。｣ ｢うっわー、まじだよ有り得ないよこの人。｣ ｢…。｣ ｢なんですかあ?これ独り言なんで気にしないでくださいねほんと。もう俺めちゃくちゃ傷ついたー。ていうか傷つく通り越してむかつくー。ほんっとストレスで胃潰瘍になるー。｣ ｢…ちっ、｣ ｢どうしたんですか渡先輩。機嫌悪そうですねー。あっ、生理スかあ?それは大変ですねえ。｣ ｢…健也。｣ ｢はあい、よくできました。｣ ｢うぜえ…。｣ ｢ちゃんと敬語使ったじゃないですかあ。｣ ｢…はあ。｣ |