「チャンスウの髪は、ふかふかしてて面白いね。」
そういって、先程からアフロディ君は私の髪をいたずらに撫でくりまわしている。きっと彼にとっては、人の髪を触っているというよりはふかふかの面白いものをいじっているという感覚なのでしょう。その、ふかふかの面白いものが思惟するということを知りもせずに。
「アナタの髪の方が、さらさらしていて面白そうですよ。」
言うだけ。あくまで言うだけだ。
私は、さらさらしていて面白そうなものが思惟するということを知っているので。
賢者の弁解
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