過去/未来 | ナノ





涼野風介と南雲晴矢



「ねえ晴矢。君は私を気違いだと思うかい。正直な所さ。」

「昔は思ってた。」

「へえ。じゃあ今は?」

「生まれてくる時代を間違えた。」

「褒め言葉だ。」

「ん。」

「…こんな話、前もしたかな。」

「知らね。忘れた。」

「私も忘れてしまった。どうだったかな。」

「まあ、別にどっちでもいいんじゃねえの。」

「それもそうだ。」


二人の日常は緩やかに続く。