溢れた雫に、触れる事は決して許されない
※狂愛
※監禁
※微裏
※グレイがただただ酷い…というか、病んでる…と、思う
※上記の設定でもOKという人はどうぞ
「ん…ここ、は…?」
目を覚ますとそこは、何処かの地下室のような、薄暗い部屋だった。フワフワした背中の感触に、自分がベットで寝ていることを認識する。
ルーシィはゆっくり瞬きをしながら、今朝のことを思い出す。いつものように準備をし、家を出た。船頭のおじさん達に挨拶をしてギルドに行って…着く前に、後頭部に激しい痛みを感じた。鈍器か何かで打たれた感覚に、意識を飛ばしてしまったのだろう。それに倒れる寸前、黒髪の人物が後ろの方に見えた気が…
そう、あの時確かに…
記憶を辿る最中にチラついた仲間の存在に希望が見え、勢いよく飛び起きたルーシィ。けれど、その眼に映ったものに、サッと血の気が引く。
「ちょっと…何よ、コレ」
腕を上げると、ジャラリ…と重厚感ある音をたてたソレは、ルーシィの両の手首の自由と、魔力を奪う、対魔導士用の手枷だった。
ハッとして自身の腰を見るが、そこに星霊の鍵は無い…
足の開閉が出来ることに気付き確認するが、右足首とベットの足が鎖で繋がれていた。つまり、ルーシィは今、自分の寝かされていた真っ白なベットから行動を制限されているのだ。
なんとか手で足首の鎖を外そうとするも、そう簡単に取れるはずもない。苦虫を噛み潰したような気分のルーシィに、落ち着いた声がかけられた。
「目が覚めたみたいだな…ルーシィ」
「グレイ!よかった…」
チームメイトの登場に、一気に安堵するルーシィ。やはり、最後に見たのは、彼、グレイだったのだ。
きっと彼も自分と同様、何者かによって捕らえられていたのだろう。けれど、グレイほどの実力者であれば、この程度のピンチはピンチの内に入らなさそうだと思われる。
ルーシィは身体を起こして、グレイに手枷を見せる。
「コレ、外して欲しいんだけど…」
グレイは手首の間の鎖に触れると、ルーシィを見つめて笑った。
「ああ、これな…
外す訳にはいかねーよ」
「え?」
困惑するルーシィには気にも留めず、グレイは鎖を撫でる。
「どうし、て…?」
「どうしてって、そりゃ…
ルーシィをここから出さないために決まってんだろ?」
「ぇ…」
そう言ってグレイはルーシィの体の上に跨りながら押し倒すと、その手枷をベットの上に括られた鎖に結びつけた。
呆然とするルーシィはただ、されるがまま。
「ルーシィはこれからずっとここに居るんだよ。オレと、二人で…」
ルーシィは言葉を失う。
朝気絶させ、手枷でここに繋ぎ留めたのも、グレイがしたこと…?
「何も心配することはねーよ。むしろ安全だ。誰にも邪魔はさせねーし、触らせねー…傷つけさせることも…」
「い、やよ…そんなの…ねぇグレイ、どうしてこんなコトするの!?」
「さっきからどうしてばっかだな…」
「当たり前でしょ!?こんな酷いこと…!ナツ達が知ったら、何て言う…っ!」
思わず言葉を失ったルーシィ。
それは、先ほどまで優しげな眼差しを向けていたグレイから、スッと感情が抜けたような…言い知れぬ恐怖が、ルーシィを襲ったからだった。
「……オレがいんだから…ほかの男の名前なんか出すな」
「グ、レイ…んんっ、ぁ…ぃやぁっ」
顔が近づき、唇を奪われる。
必死で目を瞑り、顔を逸らすことで、抵抗をする。
「…こっち見ろよ、ルーシィ」
「や…やめて…グレイ、お願い、だから…」
グレイは溜め息の後、ルーシィの上からどいた。
少し安堵したルーシィだったが…
「だ、ダメ!」
突然の胸元の開放感に驚き見やると、グレイの手により、ボタンを丁寧に外されていた。
そして、あろうことか下着のフロントホックを外す。
「綺麗だな…ルーシィ」
「ぃった…んぁ…」
グレイは、現れた豊満な胸を惚れ惚れと見つめると、その左側の胸の下にキスを落とした。そのまま、胸の輪郭をなぞり首筋まで舐め上げると、またキスを落とした。それも噛み付くかのような、荒々しい。
ルーシィの胸を舐めたり、触ったり、キスをしたりを繰り返しながら、グレイはルーシィの服をゆっくりと剥ぎ取って行く。
いけないことだと…抵抗しなくてはいけないとわかってはいるものの、グレイの手や舌に反応する自分が悔しいからなのか、それとも、快楽からくる生理的なものなのかルーシィは自分の瞳から、そっと流れる涙の意味を決めかねていた。ただ、本当に自分が出しているのかさえわからなくなるような甘い声を我慢するコトに必死で。
とめど無く溢れるそれを舐め取ると、グレイはふわりと笑った。
「ルーシィ…
…アイシテル」
溢れた雫に、触れる事は決して許されない
(オレ以外は…だろ?)
End
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最初構成考えた時は、もっと酷い激裏でした…
…それは続編として上げようかな←
2014.08.21
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[mokuji]
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