何の実験かと思った





※学パロ
※エドラスグレイのノリをアースルーシィへ







君への気持ちが止まらないのに、


君へぶつけてみても、届かないらしく…


この気持ちをどうしたらいい?





「それなら…」

「ぅわ、ミ、ミラちゃんっ!」

「いい手があるわよ?」





あれ、今口に出したっけ?と思いつつ、天使のような彼女の、悪魔の囁きにゴクリと唾を飲み込むだった…





***







ことある毎に、グレイはあたしにくっついては、離れない。


それは最早日常茶飯事で。


けれども、最近はおとなしい。
むやみやたら抱きついてくることも無い。



本当、場所も時間帯も考え無しにくるそれが無くなったのはいい。でも…




そっと後ろ振り向くと、さっきまで感じていた視線…もとい、グレイが同じように後ろ向きに動く。

そのせいで、グレイの後ろに座っていたクラスメイトにビックリされているが…



そんなグレイの背中を見つめて、ルーシィは溜め息をつく。



明らかにおかしい。



一体グレイは何がしたいのかしら?




「それはね」

「ぅわ、ミ、ミラさんっ!」





前に向き直ると、机に肘を置いて頬杖をするミラと対面した。


驚くルーシィをよそに、ミラは続ける。





「グレイが、ルーシィの気を引きたいって悩んでいたみたいだったから…私が、『押してダメなら引いてみろ!』よ!ってアドバイスしたの」





ニコニコ話すミラに、ルーシィは先ほどよりも深い溜め息をついた。





「まったく…




何の実験かと思った」

(好きな子の気を引くためなら、何でも実行あるのみよね!)
(……というか、言っちゃって良かったんですか、ミラさん)

End
ーーーーーーー
我がサイトのミラさんは、いたずら好きのようです…
2015.2.7


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