約束してないから
15.約束してないから
※学パロ
※グレイが俺様という名の自己中
基本的に、携帯といえば常時鞄の中あたし。
だけどこの日。
珍しく机の上に置きっ放しにしていたのがいけなかったらしい…。
***
「あたしの携帯、知らない?」
確か鞄から出して、机に置いて…
ちょっと御手洗いに行った間に
消えた。
あたしの勘違いかも…とポケットの中も鞄の中も引き出しの中も、全て見たけど、やっぱりなくて。
ちょうどいたグレイに聞いたところ…
「ここにあるぜ」
彼の握る水色に星のストラップのついたそれは、まさしくあたしの携帯だった。
「わ、ありがとう!」
「お前なぁ、携帯くらいポケットに入れておけよ。置いてどっか行くな」
「あはは、今度から気をつけます」
「ったく……あ、それと、ナツからメールが来てたから、返信しておいたぞ」
「へぇ、そう…って、え?」
グレイからあたしに携帯が渡る瞬間、彼の口から放たれた一言に、当然あたしは硬直するわけで。
勝手に携帯ひらいた?
あまり使わないからって、一応プライバシーが……
「『明日遊びに行こうぜ!』って来たからな、『ごめん、明日はグレイとデートなの!』って返した」
「……いやいや、そんなの一言も」
「水族館かプラネタリウムだったら、どっちに行きてぇ?」
「だから…!」
約束してないから
(んなこと言うなよ…照れてんのか?)
((レビィちゃんと映画行きたいのに…))
End
ーーーーーーー
勝手に携帯をひらき、勝手に予定を入れるグレイ(笑)
水族館かプラネタリウムだったら、どっちも行きたい←
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