ご馳走さまでした。
「男子会?」
「ああ!グレイん家に泊まるんだ!」
「オイラもー!」
「こいつ等が勝手に決めたんだよ…」
頭をかかえるグレイに、苦笑いしか出来ないルーシィ。これは、ルーシィが最後に見た意気揚々としたナツ。
***
どうもおかしい。
ここ一週間、ナツの元気がないように見える。というか、あたしに対しての態度がおかしい!
そう。ここの所ナツは、ルーシィを見かけては避けていた。
…というより、ルーシィの顔を認識すると、顔を赤らめたり、かと思いきや、青くして落ち込んだり…
ルーシィにとっては、訳のわからない状況なのだ。
ナツがこうもおかしいのは、どう考えてもあの男子会とやらの後だ。そう結論付けたルーシィはグレイに詰め寄っていた。
「ナツがおかしい…か」
「そうよ!もう調子狂って仕方ないの。グレイが原因なんじゃないの?」
キッと睨みつけられるも、グレイはがしがしと頭をかくだけ。
そんな彼の態度にムッとしていると、ゆっくりグレイは口をひらいた。
「いきなりナツが泊まりに来たから、片付けとかあんまししてなかったんだ。それで…」
「…それで?」
「お前とのアルバムがハッピーに見つかった」
「え…」
グレイの一言にルーシィはピタッと固まる。
実はこの二人、付き合っていることを、誰一人として話していない…というより、話さないことにしていたのだ。
それが、ハッピーに見つかった…?
サッと顔から血の気が引いていくルーシィ。ため息をこぼしながら、だから…とグレイは続ける。
「まあ、他言しないかわりに、ルーシィとのことを話したっつか…話せってハッピーがしつこくてな。そんで1番当たり障りのない、この間のデートの話とか教えてやったんだけどよ…」
ここで一つ、ルーシィの頭を過る映像…
そうか…だからこの前、ハッピーはあたしに言ったのね…
ご馳走様でした。
((ま、あん時のナツの顔は、最高だったけどな…あの絶句具合))
((最悪…あんのネコちゃんめ))
(あ。折角なら、過激なのを詳しく教えてやった方がよかったか?)
(っ、バカ!)
End
ーーーーーーー
ルーシィの頭からはナツのことはすっかり抜けてます。まあ、それどころじゃ無いってことで(笑)
ナツはルーシィとのデートエピソードを重ねて赤面するも、グレイに取られてる現実にショック…みたいな←
2014.04.18
[ 10/36 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]