いただきます。
※学パロ…?
「んなにイライラすんなら止めちまえよ」
「い・や!」
「オレは必要ねぇと思うぜ?
ダイエット」
来週行われる身体重測定。
ルーシィは現在、その為にダイエットをしているのだ。
「グレイは乙女心をもっと学びなさい!」
そう叫ぶと、ルーシィはぐっとグレイに詰め寄る。
「いい?少しでも痩せて、可愛くなりたいっていうのは、どの女の子も同じなの!」
捲し立てるルーシィに、思わず仰け反るグレイであったが、溜め息をつくと、ポツリとこぼした。
「…それ以上可愛くなると、オレが困るんだけどな」
「え、」
「これ以上他の男どもがお前を好きになったら、オレの嫉妬が倍増するだろ?ってことだよ」
「っ、で、でも、グレイの前では可愛くいたいし…」
だんだんと小さくなる声と同様に、勢いも、元気すらも降下するルーシィ。
いや、なんで落ち込んでんだ?
乙女心…わからねえ…
頭をかき、持ってきていた白い箱を机に置く。
本当は、ダイエット中でイライラして、あたりの強くなったルーシィの機嫌をとろうとかってきたものだった。
「?」
「開けてみろよ」
言われるがまま、フタを開く。
「わっ、美味しそう!」
そこからお目見えしたのは、色とりどりのタルトや、モンブラン、イチゴが可愛らしいケーキだった。
タルトの上のフルーツの光沢のように、ルーシィの瞳もキラキラと輝く。
「(……もしかしてルーシィ、ダイエット続かない方?)」
「紅茶いれるわね」
「ああ」
先ほどまでの苛立ちはどこへやら。鼻歌交じりに、カチャカチャと食器を準備するルーシィの後ろ姿に、グレイは満足気に笑いかける。
いただきます。
……笑ってケーキを食ってる姿、マジで可愛い…。
End
ーーーーーーー
ケーキを頬張るルーシィ…うん、可愛い。
2013.11.30
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