楽園の残像(2/2)
──あっ、アカデミー…
下忍のころ
いつもサスケ君の背中を追っていて…
気がついたら、ナルトの背中が見えて…
どんどん二人の背中が離れていく感覚──
それでも、二人とも振り返ってくれて
私は、七班にいていいんだって…
──木ノ葉病院、一楽…
任務後にお世話になってたなぁ
[カカシ先生のマスクの下]について話したりして
あの時のサスケ君ったら!!
「冷てっ!!」
後ろからの突然あがった声にハッとした。
「うそっ、雨?」
そういって見上げた空は太陽さんさん。
天気雨?キツネの嫁入りかしら?
なんて考えていると……
「!!!」
突然視界がまわった。
目の前には、キバの顔があって──
「ビックリするじゃない!!」
落ちたらどうすんのよ、と怒る。
だから心臓が高鳴っているのだと──
だから顔が熱いんだと──
…そう言い聞かせながら…
「……」
黙ったままのキバ。
キバの右手が、頬に触れる。
「─っ……」
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