ベッドに寝転がる彼の、鍛えられた足に触ってみたいと思った。
「足揉んでやろうか」
「急になに?」
「足裏からな」
「いやいや、お前絶対痛いパターン」
 けらけら笑い合いながらベッドの下に座り、投げ出された三門(ミカド)の足に触る。サッカー部の三門の足はマメで固くなっていた。
 俺は本で勉強したやり方で足裏を丁寧に揉んでいく。くすぐったいのか、指がきゅっと丸まる。
「んっ」
 三門が上げた声に俺の手が止まる。その声の質に、ドキッとした。けれどくすぐったかっただけだろう。俺は気にしないようにしてすぐに続けた。
「あっ……ん、ちょ、待って、待って」
 三門は手で口を覆って声を抑えようとしたが出来ないらしい。足を引いて抵抗したが、俺が掴んで離さない。そこでようやく顔を上げて三門を見ると、起き上がり、顔を赤くした三門がいた。
 部屋の中は、楽だからとトランクス1枚しかつけていないおかげで大きく育った股間のさまが見て取れた。
「お前、なんで勃起してんの」
「知らな……んあ、あっ、やめ、やめらっああ、っんんん」
 足を揉まれて悶える三門に、俺は興奮していた。
 俺はベッドに上がり、胡座をかいて三門の足をその上に乗せ、より集中して揉んでやる。堪え切れないほどの快楽らしい三門は、自分の身体を抱いて仰け反り喘いだ。
「……三門、足で感じちゃうんだ」
 言わないで、そんな目で見てくる三門とじっとり視線を交わしながら、俺は三門の足に口を近付けた。
 一番太い親指に舌を這わせ、頭から口に含んでいく。
「っっあっっーーー」
 三門は声にならない声をあげ、大きく仰け反り、腰がビクンビクンと淫らに震えた。

「戸付(トヅキ)、足揉んで」
 三門が俺に言った。
「いいよ」
 俺は今日も三門の足に手を伸ばす。

終わり
 

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