「あっ、ああっ、あっ、」
 玉木(たまき)は両手をそれぞれベッドの脚に縛られ、腰だけを上げる形で後ろから穿たれた。
「やだっ、ああっ、もう、っや、あっ」
 何時間嬲られているのだろう、最初はローター、バイブ、前立腺をゆっくり開発され、それから何度も、生で挿入されている。
「ダメだろ」
 鵜木(うのき)は背筋を指でなぞる。鵜木は頭にウサギの耳を模したカチューシャを着けていた。
「イースターだから沢山卵を隠さなきゃ。ほら、また、卵入れるぞ……っ」
「ひっい、いやだ……」
 何度目かの中出しに、玉木は首を振ったが、叶うわけもなく最奥が真っ白に塗られるのを感じた。
「もうやだ、なんで、なんでっ」
 玉木と鵜木は高校の友人だった。鵜木に家で遊ぼうと誘われ、出された飲み物を飲んだら気を失い、気が付けばベッドに縛られていた。
 大声を上げても誰も来ないのは防音にしてあるからだと言われる。そういえば扉はただの子供部屋にしては異様なほど分厚かった。
「なんで?なんでってそりゃ、イースターだから。祭りだよ、玉木もイっとけよ」
「やっあ、」
 鵜木が玉木の性器に触れると玉木は声を上げる。玉木が触られるのを嫌がる理由に気付いた鵜木はにやりと意地悪い笑みを浮かべた。
「なんだ、イってるじゃん。しかも1回じゃないよな?布団ぐちゃぐちゃにして、ここらへんベトベトだよ」
「ちが、違う……」
「何が違う?」
「きひっ」
 鵜木に性器をきつく握られ、玉木は悲鳴を上げた。全身に力が入り、その締め付けに鵜木の性器がまた元気になるのを感じる。
「初めてのくせにちんこ触らないでイったんだろ?仕方ないよ。玉木はまんこに入れる側じゃなくて、ケツまんこに入れられる側だったってだけだ」
 バチン、鵜木が玉木の尻を景気良く叩くと、玉木はびくんと跳ねる。
「良かったな、早めに気付いて。気付かないで女とヤってたら、気持ち良くなれなかったかもしれない」
「違う」
「違くねーだろ」
「んん、んっ、ん」
 玉木の性器はまた勃起していた。鵜木はそれを擦り上げる。
「嬉しいんだろ、ケツ掘られるのが。俺の精子……じゃねえ、卵たくさん入れて貰えるのが。最後だ、一緒にイこうな」
「あ、っひ、あっああ、あああ」
 ラストスパートに鵜木は激しく腰を振り、玉木の性器を絞るように何度も擦る。
 玉木は拒むようにきつく締め付ける穴を無理やり抉られ、前立腺を強く叩きつけられると声にならないような快感を覚えた。それに合わせるように性器を扱かれ、その度イっているような感覚に陥る。ずっとイき続けているようだった。
「イくぞ」
「っっっ」
 ずばんと最奥が突かれ、玉木は大きく背をしならせる。尻から脳天に突き抜けた痺れるような快感に、涙を浮かべ声を無くした。そうしてイった玉木の性器からはびゅるびゅると垂れるように精液が溢れた。
 鵜木の指が追い打ちをかけるために、性器の先端を指の腹で擦る。
「あっひ、ひっいいい、やあ、あんっん、も、イって、るのい、っあ、っあ、っあ、」
 ガクガクと腰を震わせる玉木に、鵜木はほくそ笑む。
「ひっ……い……」
 びゅしゅーーーーー。精液でも尿でもない、潮が噴き出ると玉木はガクンと大きく揺れ、力なくベッドに沈む。自分の潮が顔に当たっているが、気持ち良さそうに微笑んでいた。

「つーかイースターエッグ探しって何」
「高校生になってそんなことする?てか俺ら日本人だし?」
「まあいいだろ。きっと楽しいぜ」
 ガチャ、鵜木が防音加工された自室を開くと、連れてきた2人の友人は押し黙る。
 開かれた扉の先に1番に目に入るのは、中央に置かれたベッドの上に座る、腹をぽっこり膨らませて全裸の玉木の姿。頭にはウサギの耳を模したカチューシャが付けられている。
「なに……え?」
「ドッキリみたいな……いや、え、まじ?」
 2人は玉木の前までいき、じろじろと観察する。目を潤ませる玉木は口に猿轡を嵌められていて、唸ることしかできなかった。足はベルトの拘束具が嵌められ、鎖の先端はベッドの脚に繋がれている。長さが調整されており、開いたまま閉じられなくなっていた。両手はそれぞれ足に固定され、言うならば体育座りを崩した形だった。
「卵探してやってよ。指入れて、かき混ぜて、ぐちゃぐちゃにしてやって」
 鵜木がそう言った。友人2人は顔を見合わせてから、玉木の顔を見る。その表情は嫌がっているのか、それともそうされることを期待しているのかよくわからなかった。目を潤ませ、困ったように眉を下げていたが、瞳の奥は期待で輝いて見える。
「……ここ?」
 友人の一人が、後ろの孔に指を伸ばす。玉木は拒絶するでもなく、それを受け入れた。
「うわ……やばい柔らかい」
「まじで……うわ、やばい」
 友人2人は指を差し込み、次第に奥まで入れる。それでも卵には届かないようだった。
「なんなら、道具も色々あるし、もっと大きい棒を入れたっていいんだぜ?」
 鵜木がそう言うと、友人2人はにやりと笑った。


終わり

戻る

戻る