ツイッターでやってた
最後のキス/背徳/乗り物の中/目隠し/雨降り/指輪
全てのお題を丸かぶりにして出て来る創作なんじゃらほい企画面白そうなので書いてみた


 独身最後の夜だから、特に仲の良かった友人三人がバチェラーパーティーを開くと言ってくれた。
 奥さんのお腹にはもう新しい命も宿り、結婚して子供が生まれたら今までのように羽目を外して遊ぶことも出来ないだろう。
 ありがたい誘いに僕は乗った。

「んぅっ、んぶー、う、っうっ」
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて後ろの穴を指で掻き混ぜられる。痛くて気持ち悪い筈なのに、パーティーだからとしこたま飲まされた酒のせいで身体はおかしくなっていた。
 文句を言おうにも口に咬まされた布で言葉は遮られるし、手足は縛られ、土下座で尻だけあげてるような体勢から身動きは取れない。
「はあ、ケツぎゅぽぎゅぽ吸い付いてきてマジエロ」
「気持ち良さそうじゃん、ちんこ勃ってないけど」
「て言うか生セして中出しなんかするから結婚するハメになるんだろ。イケナイちんこは絞めなくちゃ」
「んぐうううっ」
 性器がギリギリと締め上げられる。痛みに身を捩ると暴れるなよと尻を叩かれる。目隠しされてなにがどうなってるのかわからない。
 こんな事をしてくるのが本当に親友たちなのかも、この目で見るまで信じたくない。
「うわ、えっぐ。指輪がっつりハマってんじゃん」
「ちゃんと外せんの? ちんこ死ぬんじゃね?」
「まあ、もう使えなくても問題ないっしょ。なあ?」
「ひうっ、う、」
 きつい締め上げが食い込むあたりを優しく撫でられ背中がゾワゾワとした。
「もう十分解したから俺挿れていい?」
「あー、いいよいいよ」
「いいなー、オレしゃぶってもらお」
 尻の穴から指が引き抜かれる。散々弄ばれたそこは何故だか物足りなさを感じた。そんな隙間を埋めるように、熱が押し当てられる。
「新郎パパに生ハメとかまじ背徳感」
「夫婦になるんだから奥さんの気持ちもわかっとかなきゃだろ? いっぱい孕ませてやろうぜ」
「相互理解大事だよな。ほら、喉まんこでご奉仕しろよ」
「ごえっ、ぐっぐおっ」
 口の布が取られて喉奥まで肉棒が突き刺さる。後ろからも前からも容赦なく突き上げられて息もできずに揺さぶられた。
 ビシャっ、ビシャビシャ!
「おわ、お漏らしした!」
「なに、赤ちゃんの気持ちになってるとか? アハハ」
「オチンポミルクちゅぱちゅぱしてるからそうなんじゃん?」
「いやいや、そんなゴリゴリに飲ませたら死ぬから」
 ケラケラ笑う会話も遠く聞こえる。身体が強張って、床が濡れるのはわかった。それ以外は、頭蓋骨を直接穿たれてるようにガンガンと脳味噌が揺さぶられてなにも理解できない。
「お漏らししたらお仕置き?」
「赤ちゃんだし仕方ないべ」
「そりゃそうか。肯定感高めの赤ちゃんにしようぜ〜おしっこ出来て偉いでちゅね」
「んんっ……」
 おしっこを漏らす性器を撫でられ、気持ちよさを感じた身体がビクンと跳ねた。その頃から体の中に火照る何かを孕んだ。
「てかちんこ勃ってない?」
「うわ、マジだ。ケツ犯されて勃起してんじゃん。偉いおちんちんでちゅね〜」
「なんでだよ」
「お前の赤ちゃんプレイまじ萎えるわ」
「萎えんなら変われよ」
「いや、むりもうイく」
「うああ……」
 腰を強く掴まれ奥まで突き上げられる。喉から何かこみ上げて吐き出した。きっとさっき注がれた精液だ。胎内を白塗りにするソレと同じの。
「あー気持ちかった」
「今度俺の番ね」
「うぐっ」
 引き抜かれたかと思うとうつ伏せに押し倒され、ズンと衝撃が襲う。
「寝てんなよ? 赤ちゃんでお嫁さんでパパの×××くん! 忘れられない夜にしよーぜ」
「ううっ、あーっ、っあっ、ああっ」
 床に押し付けられ逃れられない快楽が襲った。気持ちいいはずがないのに、明日は結婚式で、僕たちは親友なのに。
 大切な物達が一つずつ汚され押しつぶされていった。今は前立腺と乳首を潰されて、気持ち良くて頭が狂いそう。
「はあっ、まじ可愛い」
「うっ、ぐっうっっふ、う、」
 無理やり後ろを向かされ、甘いキスで口内を犯される。壊れた脳みそは快楽物質を全身に送り、身体を痙攣させながら果てないでイった。


 雨がバチバチと窓を叩く。夕暮れ時の車の中で、僕はぼんやりとした頭を振る。
 悪夢の夜が明けると、何事もなかったように結婚式を迎えた。友人達に笑顔でライスシャワーを浴びせかけられ、世界一幸せな二人は夫婦になった。
 本当にあんな事があったのか、僕の脳内がバグを起こして、ありもしない妄想を抱いたのではないか。
 だとしたらアレは悪夢ではなく、僕の願望だと言うことになる。
 友人達に聞くことも出来ない。
 ふと、唇に触れる。
 曖昧に薄れていく記憶の最後に交わしたキス。結婚式でしたソレよりも、熱くて甘い溶けそうな感覚を思い出して身震いした。

終わり
 

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