「うわあ……マジかよ……ひえぇ……」
高浜はキュウンと金玉が縮むのを感じた。思わず股間を手で押さえる。
というのも、一緒に飲みにきたサークルの仲間がトイレでちんこからタピオカを放出していたからだ。
「タピオカ飲むとあんなんなるのお……? こっわあー……」
そんなわけ当然ないが、先ほどまで泥酔していた高浜の頭はまだ酔いどれているらしい。
「何見てんだお前」
「うわ、若瀬」
ずん、と重みが加わったかと思うと、若瀬が背中から覆いかぶさる。一緒に飲みに来ていた若瀬も酔っ払っていたが、高浜程ではない。
「いやあ、ほら見てよあれ。ちんこからタピオカまじやば」
「ぶっは、まじかよ。動画撮ろうぜ」
「えー、あ、携帯ねえや」
「あっは、おれも」
高浜と若瀬はポケットを探ったが、どうやら携帯は置いてきてしまったらしい。
「つーかさ、あれまじやばいよなあ」
高浜は、ちんこからタピオカを放出する彼を見ながら呟いた。
「なに、お前もあれやりたいの?」
「えっ、えー、いやだってさあ……」
高浜は歯切れが悪くいうが、どうにも物欲しそうな目をしていた。肯定も否定も出来ないのは、羨ましさと恥ずかしさと戸惑いなどが混ざっているからだろう。
「あ、そーだおれこないだタピオカタウン行ってきたんだよな」
「えーまじかあ」
「いいもんあるからちょっと来いよ」
「うん」
若瀬に手を引かれ、高浜は飲み会の席に戻った。
タピオカタウンというのは流行に乗って出来たタピオカスイーツを集めた小規模のイベント会場だった。
国内で人気のタピオカチェーン店を数点呼び、さらにはタピオカを使用したパンケーキなどのデザートも用意されていた。
「あ、あったあった。高浜、ちんこ出して」
「えっ、マジ?」
「マジマジ」
若瀬はがさごそと鞄を探ると高浜に指示した。
高浜は一瞬戸惑うが、さっき見た光景が忘れられないのと、他のメンツが酒で潰れて誰も見ていないからと、素直にズボンと下着を脱ぐ。
「ローションある? あ、マヨネーズでいいか」
若瀬は机の上にあったケチャップとマヨネーズの乗った小皿を取り、指で掬う。そのまま高浜のちんこの先端を撫でた。
「う、あ……」
酒と緊張で柔らかいちんこは次第に半分くらい硬くなる。快感と合わせて眠気も増してきた高浜はよだれを垂らして頭をふらふらと左右に揺れる。
「ちょうどいいな」
垂れてきた唾液がちょうどちんこに当たった。若瀬はそれも混ぜて高浜のちんこを萎えない程度にしごいた。
「ほら、見てこれ。めっちゃタピオカ」
若瀬がそう言って取り出したのは、不自然にぼこぼこと途中で膨らむ黒いステンレスの棒。その先端にマヨネーズを塗りたくり、高浜のちんこの先にあてがう。
「あ、や、なに、なにそれ」
「これ、繰り返し使えるステンレスストロー。の、タピオカタウンオリジナルで、途中にタピオカみたいなのついててぽこぽこしてんの」
「ひっあ、あっあつい、あっ」
ゲラゲラ笑いながら、若瀬の手は容赦なくステンレスストローを差し込んでいく。
タピオカに使えるストローだから中々の太さがあった。高浜は繊細な穴を引き裂かれる痛みに悲鳴をあげる。
「あっ、あ、むり、むりっちんこ裂けちゃうっ裂けちゃうちんこ」
「そんなきつい? マヨじゃだめ?」
若瀬はマヨネーズを塗り足して無理に押し込む。一つ目の膨らみが先端にぐりぐりと押し付けられて、高浜は遂に叫んだ。
「ぐああああっむりっむり死ぬうっぐ、うううっ」
びゅるるるるる!
叫んだのとほぼ同時に漏らした高浜の小水が、ストローを通って素晴らしい勢いで若瀬の頭から降り注ぐ。
そりゃそうだ、なんで高浜がトイレに行ったのかと言えば、尿意を催したからだ。しかも次から次へと飲んだ酒のおかげで、高浜のシャワーは終わらない。
「うあっああ、あーーっはあ、はあっ、」
心なしか気持ちよさそうに喘ぐ高浜、浴びる若瀬。
酔った気持ち良さで夢うつつだった十河は叫び声ですっかり目覚めたが、このまま寝たふりをするか、笑って冗談にするか、とりあえず目をつぶって現実から逃避した。
終わり
戻る
戻る