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 中で果て、養成テープを外したので終わり、というわけではなかった。抱き上げられ、どさっと椅子に座った古佐治の上に座らされる。傷付いた孔に、凶器となった性器が再び挿入される。
「動いてください。できるでしょ」
 バチンっ。
「ひぁっ」
 古佐治に尻を叩かれ、ようやく腰を緩やかに上下させた。古佐治は二歹の尻肉を掴み、思いっきり横に開かせたり寄せたりして、わざわざ傷付いた穴を刺激してやる。開かれた穴は傷が引きつり、性器に傷口を擦り付けるよう押し付けられ、痛みに動きを止めると尻を叩かれる。
 二歹は、古佐治の肩に掴まり腰を振り続けた。緩慢な動きでとてもイけそうにはない。これはただ、二歹をひたすら虐め抜くだけの行為だった。
 バイブでも入れて二輪刺ししてやればもっとマシになるかな?でも流石にそれをやったら穴が使い物にならなくなる。とても自分本位の自己完結した思考を止め、古佐治は二歹の腰を掴んだ。
「気持ち良くないならいいですよ、無理しないで」
 感情がこもらないと、こんなにも冷たい言葉になるのだろうか。優しさからではない言葉に、二歹は動きを止める事など出来るはずもない。
 二歹は砕きそうな程に猿轡を噛み締め、痛みを堪えて穴に力を入れる。ずりずりと滑りの悪い穴を使い、古佐治の性器を扱き上げるのに必死だった。
「なんだ、出来るんじゃないですか。最初からやれよ」
 古佐治の呟きに二歹は一瞬動きを止めた。
 泣いて喚いてくれればすっきりするだろうか。それでもこの男は、泣き言一つ言わない。変態の、マゾヒストだから。
「もういいですよ」
 言葉とは裏腹に、古佐治の手が二歹の腰を掴み深いところまで沈ませる。
「っあ……あー……あー……っ」
 二歹の胎内が熱で満たされていく。長い長い放尿に、二歹は声を漏らした。
 ぶしゅっぶびゃびゃびゃ。古佐治が性器を引き抜くと、放出された尿は全て床にぶちまけられた。
 二歹をびしょ濡れの床の上に座らせる。
「拭く物取ってくるんで、舐めて少しでも綺麗にしててください」
 結局古佐治が部屋に戻って来たのは、二歹が全て舐めとり終わってからだった。

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