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 既に裸だったから、たいそう都合よく事は運んだ。部屋の中央に置いた椅子の上に座らせ、養成テープで縛り付ける。足をM字開脚にさせて、後孔も見えるように尻を突き出させた。萎えた性器がだらんと垂れ下がっている。
 目隠しを最初にしたくらいで、二歹はとくに抵抗をすることもなかった。二歹がなにをしたいのか、古佐治自身がどうしたいのか、どうしてこうなったのか、わからない。
 そもそも思考を放棄した古佐治は、とっくに考えることをやめている。

 手足を縛り付け、目隠しをした二歹を少し下がって眺める。二歹の方が明るい茶髪をしていたが、三月の代わりには十分な程だった。
 ほくそ笑む。あの生放送で見たかったのは、三月のこの姿だった。
 床に置いていた水のペットボトルを手に取る。蓋を外して、口元に持っていく。舌で淵を舐める様子にぞくっとする。
 ペットボトルを傾けると、零しながら飲んでいった。中身が無くなってから、水道水を注いでまた飲ませる。500mlの水を、何度も何度も。
「んっぐ、も、んん……げふっけふっ」
 顔を背けて飲みたがらないのを、顎を掴んで無理にでも口に注いだ。気管に入ったのか、むせて殆どを零してしまっている。鼻からも噴き出した水が零れた。
 水はもう終わりだ。遠隔操作できるワイヤレスローターにローションをかけて、穴にあてがう。身体を強張らせるのを無理やり押し込む。虐めぬかれた穴は痛々しく赤い色をしていた。
 指で奥まで押し込み、前立腺に当たるよう調節する。二歹がその刺激に甘い声を上げた。
 最後にボールギャグを口にはめて準備は整った。三脚を立ててビデオカメラの録画ボタンを押す。
 静かにローターの振動が始まった。

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