「ママー!まだー?!」

『まってねー今行くー!』

「サスケくーん!本当に任せて大丈夫?!」

「あぁ、任せろ」

本当かなぁと呟くサクラ

「お待たせ!行きましょうか!あら、お父さんも今から?」

「あぁ、急に任務が入ってな。先に行くぞ」

「気をつけてね、行ってらっしゃい」

やや急ぎ気味に家を出るフガクさん

『イタチ〜お義父さんも出かけるらしいけどサスケくんと二人で大丈夫ー?』

「ミツバ心配しすぎだ、任せろ。ハズキ頑張って来い」

「うん!!」

息子の頭にポンと手のひらを乗せるイタチ
ハズキも嬉しそうだ


そしてハズキが何を頑張るのかと言うと、今日はアカデミーの説明会なのだ
私とミコトさんはそれについて行く

サクラはと言うと何やら急に綱手様に呼び出されたらしい

フガクさんは先の通りだ


と言うことは必然的にイタチとサスケとイチカとサラダは留守番と言うことになる
しかしパパ2人と娘達のみで留守番なんてしたことがないため不安で仕方ない女性陣

「サスケくん!オムツは棚の上に、あとミルクはあげすぎないでね!それと…「だぁーもうわかってる!サクラも心配しすぎだ。綱手様待ってるんだろ?早く行ってやったほうがいいんじゃないか」うーん…そうね。じゃあ、頼んだわよ?行ってきまーす!」

『じゃ、私達も行きましょうか!行ってきまーす』

ーガラガラ、ピシャ





・・・・・。





「・・・やっと行ったな」

「・・・あぁ、嵐のようだった」


「オレたちあんなに信用されてなかったとはな」

「それはサスケだけじゃないのか?」

「裏切るのかよ兄さん」


「フッ…冗談だ」

ーコツン

「いって!またデコ小突く!子どもじゃねーんだぞ!」


「ん?そうだったのか?」

おどけながら部屋へ戻るイタチ
デコを抑えながら満更でもなさそうな顔のサスケ


2人のパパはどんな1日を過ごすのでしょう





子育て奮闘記~父親編~






「いなーい いなーい ばぁっ!」

「きゃ!きゃ!」

「イチカはおりこうさんだな〜」

「うぁー」

「そうか そうか」

膝の上に座らせ娘にデレデレのイタチ


「……何言ってるかわかるのかよ」


「ん?あぁ、なんとなくな。サスケ、お前もやってみろ」


「はっ?何言って……」



「そんなとこで意地張っても仕方ないぞ、本当は可愛くて仕方ないんだろ」



「う、うるさい」



「ほら、まずしっかり抱っこしてみろ」



「そのくらい毎日してる」



「ちゃんと語りかけてるか?喋れなくても聞こえてるんだぞ」



それでサクラは毎日話しかけてんのか

「あ、あぁ。してるよ…」



「ほう、じゃあやってみろ」



「サ、サラダ、おーい」


「・・・(プイッ)」



はぁ、やはりな


「サスケ全然ダメだ、気持ちがこもってない。おいでサラダ」



「あぅ」

うそだろ、そんなあっさり手を伸ばしていくのか。パパを見捨てて



「よーし、いい子だ。サラダは可愛いなぁ」



「あぁーたー」

なんともご機嫌そうなサラダを見てサスケはと言うと



「兄さん。サラダも兄さんの子、とかじゃないよな…」



「バカなことを言うな」



「だ、だよな…」

やっぱ兄さんはすごい、オレは何をやっても兄さんには勝てないのか。



サスケの心情を知ってかしらずか



「サスケ、安心しろ。今日1日でお前をイクメンパパに育てあげてやる」



「は?イクメンパパ?」



「子育てを率先してする父親のことらしい、今流行りらしいぞ」



「んなものならなくても…」



「サラダに嫌われてもいいのか?年頃になる前に〈パパくさーいとか〉言われていいのか」



「……くさい」


何かと葛藤してる様子のサスケ
何をそんなに意地を張ることがあるのか
だがあともうひと押しだな



「そんな難しく考えなくてもいい、そうだな子育て修行とでも言っておこう」



「修行…?」



「あぁ、修行だ」



「なら、やってもいい」



フッ、サスケ。オレの勝ちだ

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