「やーだー!じぃじとばぁばもいっしょがいい!!」


そう言って駄々をこねるのは4歳になり言葉も達者になった息子のハズキ


「ハズキ、これは最初から約束してたことだろう?」


静かになだめるのは父のイタチ


「してなぁい!!」

「いや、パパとしたはずだ」

「やぁだ!」

はぁ、、、
今日で何度目のやりとりだろう
産後で大変、という理由でうちはの実家にお世話になっていた私たちだが
イチカが歩けるようになったら家に戻る予定だったのだ

でもフガクさんとミコトさんと離れたくない様子のハズキ
確かに二人とも優しく、嫁いだ私でさえも居心地がいい
更にまだサスケとサクラちゃんとサラダもいるので賑やかで楽しい実家を出るのはとても寂しい気もする

するとミコトさんが一言

「ミツバちゃん達が大変じゃなければいつまでいてもらっても構わないわよ?」


「やった!ずっといっしょにいていいの?!」

両手を上げ喜ぶハズキと


『お義母さん!本当ですか?!』

目をキラキラさせて喜ぶ私


「あら!ミツバちゃんがその気なら大歓迎よ!」

ふふふ、と嬉しそうなミコトさん

「………」

誰も気づかないがなぜか複雑な顔のイタチ
不思議に思ったがそうと決まれば!と話しはどんどん進んでいく

引っ越し業者への連絡、アパートの解約、住所の変更などテキパキとこなすミコトさん

そんな中イタチと目が合い手招きをする
不思議に思いついていくと


「ミツバ、本当にいいのか?」

心配そうに聞くイタチ

『え?何が?』

「同居のことだ」
「母さんはああ言ってるが、無理してるんじゃないかと思ってな」

私の心配、してくれてたんだ…

『ありがとう、でも大丈夫!そりゃあ、普通の嫁姑なら嫌だろうけど、お義母さんは別!私のこと本当の娘みたいに接してくれるし、ハズキやイチカのこともすごく可愛がってくれる!今こんなに賑やかなのに息子が二人とも結婚して、家を出るのはきっと寂しいよ。それにイタチは長男だしね!』

ミコトさんには本当に感謝してる
寧ろまだお世話になっていいのかと考えるほどに

「すまない、ありがとう。それを聞いたら母さんも喜ぶだろうな、何かあったら言うんだぞ」

ぽん、と頭に手をおくイタチ

『うん!ありがとう、でも絶対大丈夫!』

そう言うと優しく微笑むイタチ
こうして私達はうちはの実家に住むことになった





「え!ミツバさん達まだ居るんですね!やったー!寂しくなるなーって思ってたんです!イチカちゃんとも遊べるよ!よかったねサラダ!!」

サラダに語りかけるサクラ
イチカをサラダの前に座らせると二人で何やら話しているようだ

大人の私達にはなんと言っているかわからないがとても微笑ましい光景に思わず頬が緩んだ






嫁姑関係?そんなものは無縁

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