本当はね、






「おい糞チビー、」

「うるさいなっ!!!」



嗚呼。今日も昨日も一昨日も、何回目だろうか。フランの毒舌アタックを受けるのは。多分…否、絶対明日もこの毒舌アタックを受けるのだろうな。

フランは所構わず毒舌を吐いてくる。任務中に失敗した時も。ボスを怒られてしまった後も。私が落ち込んでいる時に限ってかなりの毒舌を吐いてくる。

これはもう毒舌の域を越えている。ただのドSだと思う。



「ちょっと、ミーの為にそこまで買い物行ってきて下さいー」

「意味わかんないから。とりあえずカエルうざい」

「うわ、口悪ー。だからモテないんですよー?性格も顔もブスなんですねー」


うるさいな。そんな事自分が一番解ってるんだから…!!!なんてまた喧嘩口調で言おうとしたら談話室の扉が開いた。


「ししっまたお前ら喧嘩?カエルも考えが小学生なんだよなー」

「黙れ帰れ死ね堕王子ー。」

「ベジタブル…。またフランがいじめる…もう嫌だ」

「否、俺ベルだから。…カエルは考えが小学生レベルなんだよ。ほら、好きな子は虐めたいってゆーy「死ね帰れ」


フランがそう言えば、カッチーン。と言いながらベルがフランにナイフを投げて、喧嘩になってしまった。


「ねぇ、なまえ」

「?」


喧嘩が終わったらフランが私の部屋に来て久々に私の名前を呼んでくれた。



「さっき…、ミーの気持ちわかりましたかー?」





本当は、好きなんですよー?

(なんか私にフラン言ったっけ?)
(うわ…有り得ない。死ね糞チビ)
(お前が死ねぇ!!!)




20100920






- 5 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -