彼女は俺に沢山の「初めて」をくれました。


俺は、なまえがだいすきだ。こんなに自分が人生の中で誰かに恋心を抱くなんて、思ってもみなかった。

俺となまえが付き合いだしてから、阿武兎も俺が変わったと言ってくるようになった。


そうだ、俺は変わった。


「団長っ、神威団長っ!!!」

「煩いな…何か用?」


自室でなまえが作ってくれたクッキーを食べていると、春雨の部下が俺の部屋のドアを叩く。――煩い。殺してやろうか…


「……っ、地球で‥任務中のなまえ様が……っ!団長!!?」


なまえの名前が聞こえたと同時に俺は走り出した。急いで、急いで、地球へ――…

地球に着いたと同時になまえの任務先へ向かう。こんなに胸がドキドキしてザワザワしたのは生まれて初めてだ。


「なまえっ!」

「あ、ぅ゙…‥団、長?」

「っ…、なまえ……」


血まみれで、傷ついて、辛そうにするなまえの姿。俺はこの時初めて「血」を憎んだ。今までだいすきだった、血とゆうものを。


「団長、あ゙!…‥っ!!」

「なまえ…!」


なまえを抱きしめると、なまえは俺の裾を掴んで、精一杯に言った。


「団、長…‥私っ、団長…が……っゔ!……神、威団長っ…」




そうして彼女は死んだ。

俺はすぐさま彼女を傷つけた奴を殺した。なまえ、愛してる、愛してる。世界で一番大好きな「夜兎」


「ねぇ、なまえ。俺…人のために泣いたの初めてなんだ……」





彼女は沢山の初めてをくれました。


(今度は、止め方を教えてヨ…なまえ)



101025



死ネタ割とすき。そして神威のキャラ崩壊加減ハンパない






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