友情と恋情と君への想い
*昼←ゆら/ブログネタ
*君はずっとあの時のまま
きっと変わってしまったのはウチなんや。
優しく笑う奴良くんを見てゆらは思う。
最初は何とも思って無かったのに、気付いたら胸の中にいた存在。
奴良くんは妖なのに人で、人なのに妖だから。
「ゆらさん」
「何や?」
「清継くんが、次の合宿の話をするんだって」
行こう?と手を純粋なまま、差し出してきたリクオにゆらは頷いてその掌を握る。
君はずっとあの時のまま、何一つ変わっていなくて。
変わってしまったのはウチだけや。
ウチが奴良くんを想う気持ちだけが変わってしまった。
気付いて、苦しいくらい君を想っていること
気付いて、友達じゃいられなくなった想いに
気付かないで、私の想いが恋に変わったこと
気付いて、気付いて、気付かないで。
君が私を思う気持ちと、
私が君を想う気持ちが、
交じり合うことはない。
もう友達と呼べなくなった私の想いに気付かないで――!
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