ありがとうございました! お礼文…全1種 プロイセンを中二病患者でなく本物にしてみた (第三の目) 「……飛影ですか…。」 「ひ…?何だって?」 日本がプロイセンを見つめて呟く。 彼の額には両の目の他に、縦に裂けたもう一つの目があった。 ドイツが兄のプロイセンを連れて日本の家へ駆け込んできたのは日本が昼食真っ最中のときである。 珍しくアポなしで来た彼らに茶を出そうとした日本を制し、とにかく見てくれと見せられたのがこれだった。 「真っ先にイギリスの家へ向かったのだが知らんと言われてな…。フランスの家へ行ったらこういうことは日本が詳しいと…。」 「朝起きたら何か痛くてよ。鏡見てみたら目ができてた。」 今は閉じられている3つめの瞳を指差すプロイセンは特にそれを気にした様子はない。「俺様格好よくね?」と日本に同意を求めている。 むしろ嬉しそうなプロイセンとは逆にドイツは余裕がなかった。 「兄さん!何かあったらどうするんだ!その目を開けると疲れると言ってたじゃないか!」 ドイツの話では、朝に長時間額の目を開けたままにして疲労のあまり気を失ったのだという。 しかし兄の身を案じるドイツの叫びは、はしゃぐ二人に届かなかった。 「人を操ったりとかできるんですか?」 「出来そうな気はするぜ。今は物を動かすくらいしかできねぇけど。」 そう言ってプロイセンが額の目を開き、真剣な顔をする。 食卓の上にあった箸が浮いた。 お粗末さまでした |