:スプリングフィールド

「マスター、」
 ぽつ、と呟かれた言葉はしっかりと耳に届いた。そちらを振り向けばぱっと明るい笑顔が浮かんだ。
「ただいま!」
「おかえりなさい」
 待ってた、ずっと。戻ってきてくれてありがとうね。






:ケンタッキー

 星が降るような、という表現を聞いたことはあるけれど実際にそんな光景を見たことがなかった。きっと、一生見ることはないと思っていた。それは決して夜空ではなかったけれど、きらきらとした瞳と声は紛れもなく星と似合っていた。
「マスター!」
 満面の笑みを浮かべて手を振る彼が眩しくて。でも太陽のそれではないような気がしていた。






:マルガリータ

「マースーター!」
「なーあーにー」
 楽しげに揺れる三つ編みが、きらきらと光るその瞳が、眩しくて目を逸らしそうになる。やっぱり君のきらきらは暴力だ、なんて言えないけど。






:ホール

 スター、には、きらきらとしたものが似合う。例えば。あー、寝起きで思いつかないので後回しでいいですか。
「マスターめんどくさくなっただけでしょ」
「そんなことないよー」
「ちゃんと俺の目を見て言って」
 目。ちらりと見やれば青い瞳がまっすぐに見ていた。君はいつだって綺麗な瞳をしていると思うよ。