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★ 4/10


「おかえりなさい、ミケさん」
「……ただいま」

ぎゅっとミケさんを抱きしめると我が家の石鹸とは違う香りがする。ああ、そうか。今日はその日だったからミケさん朝苦そうな顔してたんだなぁ。

調査兵団はいつだってお金がないから、わたしとミケさんが結婚してもそれが終わることはない。ミケさんはそれについて言ってこないし私も知らないふりしてるけど多分ミケさんは知ってるの気付いてる。
私が調査兵団にいたころから幹部組と貴族に気に入られた兵団員はそれをさせられる。ダントツで人気はリヴァイ兵長らしいけど、物好きもいてミケさんを呼ぶ人もいる。

私はいつも通りご飯を振るまい、いつも通り過ごす。
ミケさんが大きいから狭く感じるソファに二人で座ってミケさんに寄りかかる。


ベッドに行くとミケさんはすぐ目を閉じる。
から、私は頬にキスをする。頬から耳へ、首筋へ衣服を脱がし慈しむようにキスを降らす。
ミケさんは何も言わない、わたしを見ているだけ。



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