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微睡みの世界から目覚めるとミケと目があった。
「おはようミケ」
「起きるにはまだはやいぞ」
起きるにはまだ早いと言われてもミケのがはやく起きてるじゃないか、と重たい瞼をひらく。
ミケの顔を触れると髭がちくちくしてこそばゆい。お布団は重たい方が好きだ。ミケは軽い方が好きだと言って喧嘩になった。その結果ミケにギュッとしてもらえば解決するという答えに至り毎晩ギュッとしてもらう。
暖かいお布団に暖かいミケ。冬はとてもつもなく幸せを感じる。
「ミケ……すき」
「いきなりどうした」
「別に」
フンッとまた瞼を閉じるとおでこに唇をつけられた。
「えっち。おやすみミケもうちょい寝るね」
「そうしろ。時間になったら起こすから」
「……う、ん」
ミケは寝起きの悪い私を起こしてくれる。
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