「のうブンちゃん、」

「あ?なんだよい」

「笑わん?」

「は?」

「俺が今から何言っても笑わんでな、?」

「はあー?」

「ええから!笑わんでな、約束じゃ」

「なにそれきっも、言いたいことあんならはやく言えよい」

「あんな…」




「だあーーー!!!!!鬱陶しいなんなんだよいはやく言えって!!!!!」

「膀胱炎になった」

「は?」

「膀胱炎になったんじゃ」

「ぼうこうえん?」

「ん」

「え?膀胱炎がなに?」

「なったんじゃ」

「誰が?」

「俺が」

「え?まってまって、仁王お前が、膀胱炎に、なったの?いま?」

「おん」


「えっ、ふっ…ぶっ、ぎゃはははははははははは!!!!!!!え、お前膀胱炎なの!ふっ、膀胱炎ってお前!!!あっは!!あっはーーーーー!!!!!!!うける!!!!マジうける!!!!!!!ぼうこうえん!!!!」

「ブンちゃんのばか!!!声大きいなり!!!!」

「いやだってお前、ふっ、膀胱炎って、ふっ」

「ちょいちょい笑いはさむのやめんしゃい!!!」

「笑うしかねえだろいそんなナリして膀胱炎とか」

「どうしよう」

「どうしようっつったってお前」

「あ」

「あ?」

「だめじゃトイレ」

「おーいってこいいってこい」




「おかえり」

「ただいま」

「で?」

「は?」

「いつから膀胱炎なんだよい」

「昨日」

「だからお前昨日部活来なかったの?幸村くんちょー怒ってたぜい」

「それどころじゃなかったんじゃ!」

「そうだよな、お前膀胱炎だもんな、ふっ」

「笑っとるけどな!!なったらほんまに、あ、だめじゃトイレ」

「はあ?お前今行ったばっかだろい!!」

「あかん漏れる」

「え、いや無理無理マジ無理だから」

「いってくる」



「ただいま」

「仁王」

「なん?」

「残念だけど俺ら友達やめよう。俺嫌だわトイレが友達みたいなクラスメイト」

「俺だってすきで行っとるわけじゃなか!」

「いやそれにしてもきもいわ」

「ひどいブンちゃん」

「なに、どんなかんじなの?痛いの?痒いの?」

「とりあえずずっとトイレにいたい」

「やっぱトイレが友達なんじゃんか!」

「そうでもしないとおちつかないんじゃ!」

「トイレ行きたいだけ?」

「あとはずっと滲みる、口内炎にグレープフルーツ垂らされてるみたいな」

「いてえ」

「じゃろ」

「動けんの?」

「動いたら漏れる」

「お前今日よく学校きたな」

「朝は調子よかったんじゃ」

「それで調子乗って来たらこのザマかよい、目もあてられねえな」

「かえりたい、いっそ死にたい」

「お前今日部活どうすんだよい」

「サボる」

「え、でも俺さっき幸村くんにライン送っちゃったし」

「は?なんて?」

「仁王膀胱炎だってって」

「あほか!!!なんでよりによって幸村に送るん!!!!!!」

「部長だし?」

「ほんに死んでブンちゃん…」

「てへぺろ☆」

「返事は?」

「画面一覧に草生やしてきた」

「じゃろうな」

「今から来るって」

「は?」

「幸村くんが仁王の膀胱押しにくるって」

「いやいやいやいやむりむりむりむりむり俺ここで死ぬき!!!ほんに!!!ほんに無理!!!!」

「あーきちゃった」

「やあ仁王。お前膀胱炎なんだって?」

「…おん」

「膀胱炎って痛いの?なんなの?おしっこしたいの?痒い?滲みる?惨め?ねえ?」

「とりあえず話しかけんで欲しいぜよ」

「生意気だな俺が押してあげる」

「ほんにやめて」

「えいっ」

「ーっあ!!!!!!」

「え、なに今の声」

「ちょっと漏れた」

「きっも」

「おまんのせいじゃろ!!!嫌いじゃ幸村!!!最低か!!!俺もう人権ない死にたい」

「まあまあ今俺触ったし、もうすぐ治るよ」

「んなわけなかろあほか」





「おはようブンちゃんええ朝やのう!!!!」

「うわ、なにお前膀胱炎は」

「治った!!!幸村はすごいのうあの後から快調ぜよ!」

「そうかよい良かったな」

「ブンちゃんなんでそんな前のめりなん?」

「は?別に前のめりじゃねえしトイレいきたいとか思ってねえし」

「ブンちゃん…」

「あ?なんだよい」

「ふっ、俺のうつったんかの。可哀想なり」

「んだよその笑みうぜえマジ無理マジ死ね仁王ああああああトイレいきたい!!!!!幸村くんーーーーーー!!!!!!!!!なおしてええええええええええ」






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死ぬほど辛いっす膀胱炎
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