「あ!おい跡部!!」

「あーん?なん『ガシャッ!!』




「ってえええええええおいユーシ大丈夫かよ!!!」

「ふっ....平気やでがっくん、これくらいなんともあらへんわ」

「いやいやお前眼鏡割れてっから!!顔面直撃だぜ!」

「眼鏡割れたごときでなんやねんおおげさやなあ、部長守れるなら眼鏡くらいやっすいもんやわ、伊達眼鏡やしな、やんともあらへんで」

「ユーシ....お前....いいやつかよ..」

「…おい忍足」

「なんや跡部」

「今のはなんだ」

「野球ボールやな?」

「そんぐれえ分かってんだよ馬鹿野郎。なんで俺様にぶつかるって分かっててわざわざこっちに来やがった」

「失礼やなあ跡部、俺いまお前を守ったとこやったとこやのに…」

「守っただ?ふざけんな、頼んでねえんだよ」

「まあそう言うと思っとったけどなあ」

「さすがにわざと飛んできた野球ボールで怪我する部長を黙って見てるほど俺らも腐ってねえよ!な!ユーシ!!」

「そうだC〜跡部ちょー危なかったじゃんか〜忍足がうけたから別にEけど〜嫌がらせにも程があるC」

「ジロー、?聞き捨てならへんというか俺いま傷ついとる」

「まあ忍足はいいとしてよー、それにしてもいい年して嫌がらせするなんて激ダサなやつらが氷帝にいるってだけで嫌気がさすぜ。跡部てめえいつまでしらばっくれるつもりだよ」

「嫌がらせって…お前気づいていやがったのか」

「あったりまえだC〜」

「最初気付いたときはお前がイヤガラセ受けとるなんてそうそうあることやあらへんからな、ほんまびびったわ」

「氷帝のキングがそんなもんで怪我なんて激ダサだしな!」

「つーか言えよなそんくらい!!くそくそ水くせえ!」

「あーん?馬鹿野郎、こんなくだらねえことでいちいち根あげてたまるかっつーんだよ。こんなもん天使のイタズラ程度だぜ!」

「その天使のイタズラで眼鏡割れた俺なんも言われへん」

「ふっ、まあ忍足にしちゃあやってくれるじゃねえの。礼を言うぜ」





「跡部さあああん!!」

「鳳か、どうした」

「いや、やっぱり今朝の画鋲の件が気になって!!」

「ああ?それなら今話おわっ「だから僕日吉と協力して犯人捕まえたんです!」…は?捕まえただと?」

「はい!それで今部室に括り付けてあります!」

「いや括り付けてって長太郎お前…」

「とにかくきてください!!」

「お、おう」




「(あの、跡部さんっ、)」

「どうした日吉、内緒話か?」

「いや、あの、鳳のやつ犯人ぼこぼこにしちゃって犯人もう動かなくなっちゃってるんです。だけどそいつ氷帝の生徒だし、少し癪ではあるんですけど病院だけは連れてってやってくれませんか…」

「鳳が?ハッハッハ!!!やるじゃねーの!!」

「いや、でも…」

「わかってる、病院には連れていこう」



「うわーこれやりすぎやろ誰がこんなんしたんや」

「えっと、あの、日吉!日吉が演武でやってくれたんです!!」

「はあ?ふざけるな俺はこんな暴力はふるわない」

「え〜口裏合わせてよう…」

「え?てことはなんだよもしかして長太郎がやったの?」

「あの、いや、そこまでやったつもりはなかったんですけど…」

「ひょーやるじゃん長太郎!!くそくそにくいぜ!!」

「だって、だってこんな卑怯なこと許せなかったんです!」

「だからって暴力はだめだ長太郎、お前がそんなに怒るのも珍しいけどな」

「跡部さん…」

「お前らもだ、てめーはてめーの心配しやがれ。お前らに心配される程俺様だって落ちぶれちゃいねえ、見くびんな」

「だってよお跡部、ありゃあねえぜ狡すぎるって」

「キングに反逆者はつきものだ、先頭に立てば立つ程そんなもの当然になってくんだよ。まあそれでも俺様のことが気になるってんなら心配するだけしやがれ!!」

「まあ、相変わらずっちゅーか」

「跡部は跡部か、激ダサだな心配してたのが馬鹿みたいだぜー」

「まあもしなんかあったら言えよキングさんよ!!」

「ふっ、俺様がてめーらに頼るなんて一生涯ありえねえんだよ」






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