「のう幸村」
「は?なんだよ仁王うるさいな」
「…機嫌悪すぎじゃろ何があったん」
「今日七夕だろ?」
「ああそうじゃったっけ」
「機嫌悪くならないわけないだろ何神の子さしおいて神だけでリア充してんだよ」
「でも今日雨じゃし会えないんじゃなか、」
「だと思うけどね。だって今雨降らせてるの俺だし」
「顔が本気すぎて疑う余地がないぜよ」
「ねえあの短冊に願い事書いてるの誰?赤也?」
「そうじゃろ、叶えてもらうんだって必死じゃったき」
「ちっ…赤也の願い事なんか俺が叶えるのに何浮気してるんだよ」
「まあ落ち着きんしゃい。赤也の願い事知っちょるか?」
「知るわけないだろ」
「今年の夏が終わっても俺らがこの部で赤也とテニスできますようにぜよ。見てるこっちが恥ずかしかったき」
「…ちょっと今から赤也抱き締めてくる」
「そうしんしゃい」