「ねえブン太。女の子がさ、寝返り打ったときに自然に出ちゃう声っていいよね」

「は?」

「わかんない?あの『んっ…』てかんじの声」

「いやいや分かるけど!え、何いきなりどうしたの」

「俺の隣の小島さんいるでしょ?」

「小島ってあの可愛いい子?」

「いや可愛いくないよ」

「え、あの黒髪のちっさい子だろい」

「そうそう」

「あの子めちゃめちゃ可愛いだろい!」

「あんなのより俺の方がずっと綺麗だしブン太の方がずっと可愛いよ」

「いやいやいやいや…」

「あ、違う違う別に今はそんなんどうでもいいんだよ」

「小島さん?」

「そうそう、その小島さんがね、今日授業中寝てたんだよね」

「うん」

「で、昼休みになっちゃったから俺起こしたんだ」

「え、幸村くんが起こしたの?」

「そうだけど」

「珍しいっつーかそれ小島さん嬉しかっただろうな」

「俺に起こしてもらえるとか金払ってほしいよね」

「幸村くん…」

「ああ、また逸れちゃった。それでね、起こそうとして肩揺すったときに声出てさ」

「エロかったの?」

「エロかった。ああ俺もやっぱ中学生なんだねこんなことで興奮すると思わなかったよ」

「俺も幸村くんが女の子に興味あると思ってなかったぜい」

「女なんて普段はただの下等生物なんだけどね。あのときだけは小島さんの声と付き合いたいと思ったよ」

「声だけかよい」

「顔は話にならないからね」

「幸村くんの顔のタイプがわかんねえ」

「ブン太とか」

「え?」

「あー赤也もありかな、ワカメだけど」

「仁王は?」

「あいつはだめ、なんかだめ。仁王だし」

「へえ…」

「あ、そうだブン太ちょっと寝てみてよ」

「今の流れで寝たら俺幸村くんに食われる気しかしねえ」




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実際エロいですよね
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