「あー…やっべえなどうしよ…」
「のうブンちゃんさっきからどうしたん」
「今日5月5日だよな?」
「そうじゃけど」
「今日ジロくんの誕生日なんだよい」
「ジロくんて氷帝の寝ちょるやつか」
「それそれ。さっき気付いてさ、あーなんも考えてなかった!やっべえどうしよう」
「ブンちゃん…」
「あ?なんだよい」
「もしかして折角のゴールデンウィークに俺をわざわざ呼び寄せた理由てこれなん?」
「はあ?何今更言ってんのそうに決まってんだろい。呼んどきゃなんか役にたつと思って」
「…帰らせて下さい」
「あーどうすっかなーこないだジロくんにすげえ祝って貰ったからなー」
「ブンちゃん…」
「無難にケーキとかでもいいけどなー材料は仁王に買いにいかせればいいしー…」
「ブンちゃん聞いて…」
「つーかでも問題はどうやって氷帝まで持ってくかだよなー、仁王に走らせたらケーキ崩れるしな…まじ仁王使えねえ」
「…もうやだブンちゃんきらい」
「あーもううるっせえ、仁王さっきからなんなんだよい!」
「この理不尽さに泣いとるんじゃ!」
「はあ?どこが理不尽」
「もはやどこが理不尽か分かってないとこからじゃ!つか俺の誕生日んときなんもなかったんに!」
「あーあれは忘れてただけだし」
「余計つらい!」
「うるせーな気にすんなよい、愛ゆえ愛ゆえ」
「…その明後日向いてる視線真っ直ぐ戻してから言いんしゃい」
―――――その後の氷帝――――
「あとべあとべ!」
「あーん?なんだジロー」
「立海までヘリ出して!」
「今からか?」
「うん!」
「だがジロー、今から俺様がお前のパーティーを…」
「あーそれは後でいいから!とにかく丸井くんのとこまで送ってほしいC〜」
「なっ…」
「忍足さん忍足さん」
「あらどうしたの向日さん」
「ユーシきっも。」
「ええええ、」
「跡部のあの寂しそうな顔見たか?」
「見たに決まっとるやろ、さすがにあれは可哀想やな…」
「普段跡部ジローのこと甘やかしてる分余計辛そうだな!」
「跡部の財力をもってしても丸井には敵わへんねんな…」
―――――――――――
ジロくんはっぴーばーすでー!