「ねえ仁王」
「なんー」
「お前さ、イリュージョンするときってホクロどうしてるの」
「コンシーラーつけてファンデ」
「柳生は」
「水性ペン」
「ふーん」
「なんで今更そんなこと聞くん」
「赤也にさ、仁王先輩のホクロって取り外しできるんスよ!て言われたからさ」
「だから?」
「きっとブン太にそそのかされたんだろうけど可哀想だから赤也の期待に答えてあげようと思ってね」
「…剃刀?」
「うん、あと両面テープ」
「は…?」
「今からホクロ摘出手術を行います」
「え…」
「付け外し可能にしてあげるよ」
「いいいいいらん!」
「遠慮するなよ。さてと。まさはるくん、ちょっとチクっとしますよー」
「いやいやいやいや!幸村!」
「あ、まーくんの方がいい?」
「そういう問題じゃなか!」
「あーほらほら、動くと危ない」
「いやなんかもう幸村が危ないけえ!」
「うるさいな、黙ってじっとしてろよ俺今すごいイライラしてるんだよね」
「ささささささささなだ!!!!!!幸村!幸村どうにかしてくんしゃい!」