「幸村くんってマフラー似合うよな」
「まあ俺だからね」
「相変わらず訳解ら…った!」
「煩いな仁王は」
「痛い…後頭部陥没したなり」
「陥没し続けた後消滅しちゃいなよ」
「なんでじゃろ、幸村に言われるとほんにそうなりそうな気がする」
「なあ、仁王の頭は陥没したままでいいからさ」
「よくなか!」
「うるせーな。俺が言いたいのはマフラーの話なんだよい!」
「その話まだ続いてたんか」
「あたりまえだろい、つーかお前が話逸らしたんだからな」
「すまん。で?」
「真田ってマフラーすんの?」
「あー、確かに真田の防寒姿見たことないなり」
「だろい?てゆーかぜってぇ似合わねぇだろい!」
「するよ」
「「え!」」
「帰りとかマフラーグルグル巻いて帰ってるよ」
「帽子は?」
「してるけど」
「ぎゃははは!ありえね―だろい!ミスマッチすぎ!」
「のう幸村、手袋とかは付けとらんじゃろ?」
「つけてたよ」
「え、5本指のやつ?」
「ううん、親指以外の4本がまとまってるやつ」
「パクパクなるやつ?」
「うん、パクパクしてたよ」
「…のうブンちゃん、冬って凄いのう」
「時には人のアイデンティティーまでも侵食しちまうんだな」
「衝撃受けてるとこ悪いけど、真田耳あてもしてるよ」
「「……へ?」」
「ミッキーのやつ」
「「………………ん?」」
誰か嘘だと言ってくれ