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「クク…流石はオレの娘だ、なぁ?」
イロハ達が去ったのを見送った後、シルバはまだまだ幼い娘にゾルディック家の血筋の片鱗を見付けて笑いがこぼれた。
「ええ、ええ、本当に!あなたの含みにも物おじせずに刃向かって来るあの精神、あの殺気!あの歳であそこまで出来るなんて将来が愉しみだわっ!勿論、キルだって訓練ではイロハちゃんより上だもの、立派な殺人鬼になりますわ」
シルバの言葉にキキョウも興奮し始め双子を絶賛していた。
そんな両親の会話を双子は知らなくて良かったのかもしれない。
普通ならまず、嫌気がさしている所だからだ。
「さて、それならアルカにはまずあいつら二人の成長の為に、一役買って貰うとするか」
先程のキルアとイロハに教えた情報に嘘は無い。
だが、まだ言っていない事がある。
「キキョウ、適当に欲望の強い人間をアルカの執事に宛てろ。あの二人の目の前で、ナニカに殺らせろ」
「分かりましたわ」
そう命令すると、キキョウは嬉々として頷いた。
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