みなさまリク丹さん






「##NAME1##ちゃーん!!あいらぶゆーっ」

「きゃぁぁぁぁぁっ!?」


突如として背後にのし掛かった重量感によりあられもない声をあげた##NAME1##ちゃん。

ETUの広報で、有里と共に日々忙しく駆け回っている可憐な華だ。



「も、もう丹波さん!急に飛びかかるのは止めて下さいって言ってますよね!?」

「好きな子を前にしてそれは無理な話だよ」

「なっ…からかわないで下さい!ていうか離れて欲しいんですけど…!」

「んー?うんそうだね」

「丹波さん?離してって言ったんですよ何で力込めるんですか!」



あべこべな態度をとる俺へぽこぽこと抵抗してくる彼女から滲み出る愛らしさに笑みが濃くなるのが分かる。

ああもう、何でこんなに可愛いのかな##NAME1##ちゃんは!


真っ赤な顔で怒っても迫力無しの彼女へ募るのは愛しい気持ちばかり。

いつから恋心を抱くようになったのか、いや一目惚れだったような気がする。
##NAME1##ちゃんと初めて出会った時、彼女がフワリと笑ったその笑顔にまんまとやられてしまった。

生まれた気持ちを隠さず有りのままにアピールしているのに、彼女はいつも冗談だと信じてくれない。
そりゃあ、羞恥で赤くなる焦り顔も可愛いんだけどね?


いい加減、本気だと受け取ってくれねーかな…。



「もうっ私これから後藤さんと仕事なんです!丹波さんも油売ってないで練習に行って下さいよ!」

「ひどい##NAME1##ちゃん!俺より後藤さんを選ぶのね!?」

「何ですかそれ!?違います私の恋人は仕事です!」

「え、そっちの方がダメじゃない!?」



ゼネラルマネージャーの名前が出たのは妬けたけど、それ以上にワーカホリック発言をした驚きが勝って真面目につっこんでしまった。
うちの女性陣は逞しいと感心しつつも、女の子として欠けちゃならない部分を気にしない##NAME1##ちゃんに何だか切ない気持ちになる。

それを彼女も自覚しているのか不貞腐れた表情で反論してきた。



「どうせ寂しい女ですよーだ。良いんです今は仕事が楽しいから!」

「何言ってんの。俺って春がこんなに近くにいるだろー?」

「だからからかうなら別の人にしてって…!」

「##NAME1##ちゃん」


聞く耳持たず逃げようともがく彼女を一層強く抱き締め、とりわけ赤みを主張している耳に唇を寄せる。
ピクリと身動いで聞こえたのは息を飲む音。
初々しい様子が可愛くて、また君を想う心が積もっていく。



「俺は、本気だよ。ホントのホントに##NAME1##ちゃんが大好き」

「た、丹波さ…」

「##NAME1##」

「っ!」


自分の出せる最大級の低い声音で囁けば、途端に大人しくなった。


重いって思う?
そう言われるとどうしようもないんだけど。
でもせめて、この気持ちが冗談なんかじゃないって事は認めて欲しいんだ。



「あ…の、あのっ丹波さん…仕事が…!」


…やっぱり、駄目…か。



「…うん、行っておいで」


口を開いた##NAME1##ちゃんが訴えて来た内容に心の中で落胆して、また機を改めようと腕の力を緩めた。
すると、意外なことに彼女は俺へ向き直ってきたのだ。
目を瞬かせて言動に迷う俺を見上げる##NAME1##ちゃんは、顔から火が出そうな位熱そうで。



「え、と、今日の練習終わり。また時間をくれませんか?今はかなり切羽詰まってるので…」

「それって…」

「丹波さんの気持ちが本当なら、…わ、私も、あなたと、お…同じですから!」



―――信じて、良いんですよね?


躊躇いがちに問われた言葉は、さっきまでの落胆が無かったかのように自身を高揚させる。



「勿論!##NAME1##ちゃん、愛してる!」


俺が見惚れ仕方なかったあの微笑みで、彼女は柔らかく同じ台詞をくれた。




(嘘じゃないから針は不要なのです)



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12000hitを踏んで下さったみなさまへ捧げます!
長らくお待たせしてしまい本当にすみませんでした…!

キャラが偽物なのは目をつぶってやって下さい(^^;
好きなんですがいまいち書き慣れなくて…。

あまりご希望に添えられなかったかもしれませんが、少しでもお気に召して頂けたら嬉しいです。

素敵なリクエストをありがとうございました!
もし良ければ貰ってやって下さい。
もちろん返品、苦情も受け付けます。

この度は本当にありがとうございました!

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