先生と!シリーズ


「おや、どこに行くんです?もう次の授業も始まるというのに」

「何か風があたしと友達になりたいって言うから屋上まで行こうかなー…と思いまして」

「確か君のクラスの授業は私の国語でしたよね?」

「えっそうだったんですか?なら岩城先生、私なんかに構ってないで早く教室に行った方が良いですよ!」

「何をちゃっかり逃げようとしてるんですか。君も戻りなさい」


「…お言葉ですが先生。先生が一生懸命授業をやっている時にあたしがよだれ垂らして気持ち良さそうに寝てるの見たいんですか?」


「腹立ちますが寝るの前提なんですね」


「当たり前じゃないっすか。だからあたしは先生にその様な悲しい思いさせたくないので屋上で睡眠学習してきま」


「あははは、余計な気遣い痛み入ります。
寝ながら学習とは偉いですねぇ。そんな真面目な君には授業の質問を全て答えてもらいましょうか」


「いやん先生目が笑ってないですよーぅ!折角のイケメンが台無しですぅー!」


「似合わないのでマイナス五十点ですね」


「知ってますちくしょう!だからアンタにバレたくなかったのに!何で教師のクセに腹黒いんだ…」


「それだけ元気ならずっと立って授業受けてられますね?」


「ちょ、嘘ですよ可愛い生徒のイッツアジャパニーズジョークですってば!
襟掴むな首絞まってる絞まってる!」


「さぁ、俄然やる気が出てきましたよー!今日は張り切っちゃいそうです!」


「知ってます?ソレやる気じゃなく殺気って言うんです!現在進行形であたしの生気が失われていますよー!こっち見てくださいセンセー!?」





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