『というか何でお前あんな所に居たの。はぐらかされたまんまなんだけど』


「だから言ってるだろ?運命の赤い糸がボクたちを結びつけたんだって」


『その無駄に長ったらしい髪を引っこ抜いてやろうか』


「全く…千鶴はどうしてそんなつれない態度なんだ?」


『お前だけだこの態度は』


「!知らなかったよ千鶴…君がそんなにボクを好きだったなんて」


『ちっげーよ何でそうなる!?逆に決まってるだろ普通!』


「えーボク何かした?」


『白々しい!会う度いつもセクハラ紛いのことしてきやがって…っ』


「だって千鶴が好きだから」


『何十回も聞いたわ!そういう冗談は嫌いって言ったよね!?』


「本気なんだけどな…」


『の割には散々おちょくってくれますよね』


「愛情の裏返しさ」


『要るかそんな愛』


「初めて会った時の君はまるで天使のようだったのに…」


『悪かったな』


「モチロン今も天使みたいに可愛いから大丈夫だって!」


『うっせ黙れ』


「ははっホント千鶴はボクの思い通りにならないから楽しいよ」


『私で遊ぶな迷惑だ』


「だから愛情表現だってー」


『もう頭痛くなってきた。話通じないよこの変態』


「ねぇ千鶴、ボクとスグルどっちが好き?」


『むしろ傑とお前を比べろってのがビックリだ』


「じゃあボクのことどれくらいキライ?」


『見た瞬間“うわ…”って思う位には嫌い』


「ふーん、そっか」


『…何?ニヤニヤして気味悪い』


「前に千鶴が日本の文化を学んでこいって言ったから学習してきたんだよ」


『それが?』


「日本では千鶴みたいなのを、“嫌よ嫌よも好きの内”って言うんだってネ!」


『…これが世に言うカルチャーショックか。そうなのか…』



−−−−

(ボクがどうして墓地に居たかって?それは足が勝手に向かったからさ!)

(迷ったんですね分かります、そしてさようなら)

−−−−

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この連載ではこんな関係でこんなひどい扱いです、ごめんなさい。





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