五条「2連続で天使来ちゃったからそろそろやべーやつ来そうだなって思ったけど……やばいな尾張」 尾張「え、なんだよ急に」 五条「先に言っておくけど、くれぐれも扱いには気をつけるんだぞ」 尾張「え、ちょ……」 五条「それじゃあ気を取り直して参りましょう、第12位!!この学園を取り締まる風紀委員のその総括!!野辺鴻志委員長様!!!」 尾張(終わった) 野辺「……なんだこれは」 五条「え、あれ、もしかして委員長何も聞いてないんですか?!」 野辺「知らん。寒椿のやつにとにかく呼ばれたらこの部屋に行けとだけ言われていたんだが……こんな狭い部屋にソファーベッド並べて男が複数人いるだと……?!貴様、俺を風紀委員だと知っててこんなスケベな部屋に呼び出したのか?!」 尾張(お前の発想のがスケベだわ) 五条「ちょおちょおちょお、落ち着いてくださいって委員長様!安心してください!俺が目ぇ光らせてる内はそんなR指定展開にはさせませんから!これは実は生徒会発案企画で(野辺に事情説明中)……というわけなんですよ!」 野辺「あの馬鹿生徒会どもが……ろくに仕事もせず遊んでばかりいておまけに今度は人の名前を勝手に使って人気投票だと?!どこまでコケにすれば気が済むんだあの野郎……!!…………ところで五条、俺は何位なんだ?」 五条「あっ……えーと……」 野辺「無論、この学園の平和のために日々一意奮闘してる俺たち風紀委員なんだから大多数の生徒に指示されるはずだろうしな」 尾張(アチャー……) 五条「……12位ですね」 野辺「…………よく聞こえなかったが、俺の聞き間違いか?」 五条「じゅ……12位っす……」 野辺「…………………………政岡ぁ!!!!!あいつら絶対俺の票に細工しただろうが!!許せん!!!いいや死んでも許さんぞこの手で切り刻んでやる!!!」 五条「落ち着いてください!!落ち着いてください委員長様!!!これ全校生徒の中の12位なんでそれでも相当、多分、きっと!!大人気のモテモテですよ!!みんな委員長様のこと感謝してますって!!」 野辺「おっ、そ、そうか?……まあそうだよな、なんだこれを先に言え五条……俺としたことがこんな浮かれた企画で取り乱してしまうとは恥ずかしいことをしてしまったな」 尾張「おい五条どうすんだよそんな適当なこと言って……」 五条「ま、まあ野辺委員長の扱いは俺に任せておけ!あと尾張はなるべく委員長の地雷に触れないようにしとけよ」 尾張「難易度高すぎないか……?!」 『みなさんの、好きな子のタイプを教えて♪』 『好みのタイプは?』 野辺「好みの子だと?!なんだこの色恋に浮かれた投書は……!!学生の本分を忘れ、恋だの愛だのにうつつを抜かすとは言語道断!!」 五条「あーっと、委員長様、じゃあ将来共に人生を歩む相手にするならどんな相手がいいです?」 野辺「……む、そうだな……清廉潔白……貞淑な方だな」 尾張(ちょっと照れてる) 『好きです(///∇///)』 野辺「軽々しく好きなど抜かすな!!お互いが結婚できる年齢になるまで秘めていろ!!」 尾張(これはモテない) 五条(尾張が『これはモテないな』って顔してる) 『皆のヤンデレとかダークな部分を見てみたいです(*^^*)独占欲は強い方ですか??』 尾張「あんたは付き合った相手に貞操帯付けさせてそうだよな」 野辺「当たり前だろう、それが義務だ」 尾張(ひぇ……曇りのない真っ直ぐな目……) 五条「でも委員長様、もし恋人が嫌がったらどうするんです?そんなものなくてもちゃんと自分は守りますー的な」 野辺「本人の意気込みは関係ないな。まあ順当に考えれば貞操帯を付けないなら他人に会わない環境にしておくしかないだろう」 五条「質問者さん、野辺委員長様はガチな拗らせ方した人ですご聴取下さい」 尾張(あの五条が根負けしてる) 『嫌いな人を教えてください(●^o^●)』 尾張「おい、この手の話題この男に語らせたら長くなるだろ……」 野辺「そうだな、まずは馬鹿だな。あと親からもらった体を改造するやつ、染髪、ピアスなど以ての外。校則を暗唱できない人間も人間とは認めん。それを守れない人間も同様だ。学生の身分で一丁前に恋人を作っては毎晩性行為に勤しむ連中も風紀の乱れの原因だ。大勢でつるんで粋がる雑魚もだ!あいつら俺を見て『独り身ぼっちの嫉妬とか可哀想すぎて見てらんねえ』と笑いやがって……くそっ!全員地獄に貶してやる!!」 尾張(言わんこっちゃない) 五条「委員長様……」 野辺「貴様も俺の味方だろう五条?!何故そんな目を向ける?!なぜだ?!なあお前も俺を見下してるのか?!なあ!!」 五条「いえいえいえ全部委員長様の言うとおりですよ!ソロプレイのよさを分かってない連中が馬鹿すぎて笑えてきますね!!へへ!!」 野辺「くく、やはりな、初めて会ったときからお前は俺側の人間だと感じていたんだ」 五条「へへ……へ……」 尾張(あの五条が困ってる……) 『みんなの入れ替わりネタとか見てみたいです・・・!』 五条「委員長様は誰と入れ替わりたいとかありますか?」 野辺「入れ替わる……か、まるでお伽噺だな。けれどまあ強いていうなら……生徒会の連中?」 五条「えっ、意外」 野辺「あいつらのあの鬱陶しい頭を丸刈りにしてやって毎日勉強してお花畑の脳味噌を作り変えてやりたい」 尾張(み、見てみてえ〜!) 『趣味はなんですか?(´・ω・`)』 野辺「幼少期からプラモデル造りが趣味だったな」 尾張「あんた細かい作業できるのか?」 野辺「貴様俺を愚弄するつもりか?!」 尾張「ち、違う違う!……俺もちっちゃい頃やろうとしてたけど全然できなかったからすげーなと思って……」 野辺「あんなの朝飯前だ」 寒椿『何故か毎回完成図と違う形になっちゃってるけどね』 野辺「貴様黙っていろ寒椿!!!わざわざ放送室使って突っ込んでくるな!!」 『ノンケ鴻志、良い名前ですね。ところで童貞ですか?』 野辺「ノンケではない!野辺だ!ノンケではあるが野辺だからな!わざとか貴様?!童貞だ!!文句あるのか?!おちょくってるのかこの投書!!」 五条「あーっ!委員長落ち着いて!委員長は誰よりも高貴で高潔な絶対神童貞なので落ち着いてください!!尾張もめっちゃ面白いなって顔してないで止めるの手伝ってくれよー!!」 『ハジメくんの機嫌を取ろうと行動した中で手応えがあったものがあったら教えてください。なければ、意外と反応悪かったなぁって失敗談でも良いです。ハジメくんにそんなことしたことないなって人は好きな飲み物教えてください。(ハジメくんは対岩片で回答お願いします。)』 野辺「何故俺がこいつの機嫌を取らねばならない?この男のは俺より年下だ、ならば尾張元が俺の機嫌を取るべきだろう。飲み物はエスプレッソ一択だな」 尾張「やっぱこいつ苦手眼鏡だ……」 五条「シッ!聞こえたら怒られるぞ!てか苦手眼鏡ってなんだ?!」 『元くんと1日過ごすなら?』 野辺「この男にはまず髪を染めてもらう。長さは校則の規定以内だからまあいいが……あとは制服の着方だな。転校生のくせに着崩してるところがまず鼻につくから全部正しく着てもらい、その後は校則を暗証できるようになるまでみっちり勉強だな」 尾張「俺、どうせ委員長といるんならもっと別のことしたいなー……なんて」 野辺「き……貴様そうやって人を誑かしてるのか……?!」 尾張「は?!」 野辺「『別のこと』という暗喩を使い、巧みに誘導をかけるなどと……淫乱が……っ!」 尾張「ちげーしやめろ!大きな声で淫乱とか言うのやめろって!」 『元くんたくさん抱かれてどんどんエッチに仕込まれてね』 尾張「おい!なんて質問紛れ込ませてんだよ!」 野辺「貴様やはりか……!!」 尾張「あ、あの……これはその言葉の綾ってか別に俺はそういう趣味もなければあんたが思ってるような人間ではないからな……?」 五条「そうですよ委員長様!尾張は確かにこんなにエッチな体をしていてたくさんの男を誑かしてはケツを追われてる身ではありますけど真っ直ぐでちょっぴりおっちょこちょいないい子でありまして!!」 尾張「あの五条さん?!俺を陥れたいのか?!」 『どんな風に元くんとsexのか楽しみ〜〜♪』 『元くんにどえろい事するの期待してます♪(о´∀`о)』 『はじめくんとのえっちが見たい!!』 尾張「流れがおかしい!!」 野辺「つまり尾張元、貴様俺の躰を狙っているということか?!俺の純潔を奪おうとしてるのか?!くっ……貴様のような淫乱男に舐められるとは俺は俺が不甲斐ない……」 尾張「狙ってねーし純潔とか言うのやめろ!純潔って面じゃねーだろ!」 野辺「なんだと貴様?!1ミクロも汚れのない俺に対してなんて言い草だ!!俺に抱かれたいと言え!!認めろ!!自分の身の汚さを受け入れ、淫乱は淫乱らしくみっともなく股開いて懇願してみせろ!!」 尾張「だぁあ!!やめろやめろ!!カメラ止めろ!!」 五条「これはこれであり……」 尾張「こんの裏切り眼鏡!!!!」 『風紀委員長!!最近、尾張元の性風紀が乱れております!!矯正すべきです!!』 野辺「勇気のある投書しかと受け止めた。……任せておけ、この学園の風紀を乱す者はこの俺自らが制裁してくれよう」 尾張「ちょ、おい五条!!こいつまじなんだけど!!」 五条「わーっ!ストップストップ!委員長様駄目です、R指定展開はまた別枠取り直すんでそちらで……あー!誰か男の人ー!!」 《数分後》 尾張「死ぬほど疲れた」 五条「尾張お疲れさん……いや、まさか強制退去させることになるなんてな……念の為副会長様の黒服部下を借りてて助かったわ本当……」 五条「……というわけで、本人は居なくなってしまいましたが野辺委員長様でした!!バイバイっ!!」 尾張(切り替えすげえな……) |