「ふーん、なるほどねえ、まあ、遊べる場所なら結構あるけど」
「本当ですか?」
「まあね。この辺それくらいしかいいとこないから」
笑う縁の言葉に、俺は目を輝かせた。
やっぱり、縁に聞いて正解だったかもしれない。
「でも、遊び場なら亮太に聞けばいいんじゃないの?あいつもよくここから出てるみたいだし」
「思ったんですけど、その、志摩に頼ってばかりになってしまうんで、それが……」
「へえ〜、齋藤君も一応あるんだ、そういうの」
なんなんだ、その含み笑いは。
からかうような言葉が擽ったくて、俺は萎縮する。
「ま、そんな頑張り屋さんな齋藤君のために秘密の遊び場を教えてあげよう」
「あ……ありがとうとございます!」
「お礼は体でいいよ」
後半のは聞かなかったことにする。
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