E(王様ゲーム)








どうも、僕黒子テツヤです。
別ジャンルで好評だからといってコッチでもやらないで欲しい企画No.1なんですけど。

まぁ…強制企画ですからね、ちゃんと皆さん集まってますが。

……では始めましょうか、どうせ僕たちに拒否権はないんでしょうし。





「3番が9番にローリング壁ドンからの耳元でとびきり甘い言葉を囁く」
(秋紅さまからの命令)




……なんですか、この命令内容は。
参加しているのが男ばかりと知った上での所業でしょうか。
覚悟はしてましたが酷い企画ですね…。

あ、でも僕は7番なので関係ないんですけど。

さぁ誰ですか3番と9番は。
サクサク進めないと一生経っても終わらないですよ。
(※自分じゃないと分かった瞬間から強気の黒子)


……おや。





「あ、アツシ…お前ポテチ食べてる場合じゃないぞ…」
「んー?どしたの室ちん、青い顔して。」
「どうしたのじゃないだろ…自分の番号見てみろ……」
「…ん?……あ〜…うわ、めんどくさ…」




といいながらノソリと立ち上がったのは紫原くん。
持っている棒の先には"3"の数字。
ということで3番は紫原くんだったようです。

っていうか氷室さんに指摘されるまで気付かないとか貴方ゲームに参加する気ゼロなんですか。
そんなんだから当たってしまうんですよ。いい気味です。



「黒ちん何か言った?」
「いえ何も。」



おっと危ない…声に出てましたかね。
紫原くん相変わらずノロッとしてるくせに感が鋭い。
ともかく9番、早く名乗り出て下さい。
………………あれ、?





「どうかしたのか、高尾?」
「……いや、鷹の目で見えちゃってさ…」
「?」
「…………降旗だいじょーぶかな〜…って…」




いち早く彼の異変に気付いたのは僕と高尾くんと、傍にいた赤司くんだった。
震えながらダラダラと汗を流していたのは、降旗くんで。




「…光樹?大丈夫か?」
「………だっ…大丈夫じゃ、ない…かも…」
「光樹…まさか、」
「そ、その、まさか、だよ…っ」


今にも落としてしまいそうなほど、ぶるぶると震える手の中には9番と印された棒が。



………ほんと、酷い企画です…。
…最初の被害者が決まりました。


3番…紫原敦、9番…降旗光樹



……スタートです。






[ 159/217 ]

[*prev] [next#]
[戻る]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -