A-1(恋人自慢をしてもらいました/キセキ4CP)





こんにちは、僕黒子テツヤです。
せっかく皆が集まる機会ができたのでここらでお互いの恋人自慢でもしようという謎の流れになりました。

珍しく紫原くんが喋りたそうにしているので聞いてあげることにしましょう。ほんとに珍しいですね。





「えっとねー、とりあえず優しくてキレーで、すげーエロいとこかな」
「具体的にどうエロいのか説明してもらいたいな、敦。」



いきなり結構な内容の自慢ぶっこんでくるあたり紫原くんらしいですが、更にその内容を掘り下げる赤司くん、お願いですから空気読んでください。



「なんかね、チューするときとかフェラするときとか挿れるときとかにすんげー色っぽい顔しながら"待って…、待ってくれ…"とか言うのがやべーし。可愛いすぎるんだよねー室ちんって。」

「はい紫原アウトーーー(笑)」
「今日の敦はよく喋るな。」
「ま、まったく、うるさいのだよ…!」
「緑間っち何で顔赤いんスか(笑)」




はい、青峰くんの言うとおり完全にアウトですね。っていうかフェラあたりで強制退場させるべきだったのでは。
赤司くんはなに「意外だな」的な驚き方してるんですかね。
(というか驚くところはソコですか)

あんたが振った質問のせいで紫原くんのトンデモ発言が飛び出したというのに。

とりあえず紫原くんにはダブルエース…じゃない、ダブルチーズバーガーでも与えて黙らせておきましょう。




「じゃー次オレ言わせてもらいまっス!」
「手短に頼むのだよ。」
「ちょっ、緑間っち酷い!」
「涼太の恋人も確か年上だったな?」
「そうっス!笠松先輩はとにかく可愛い!!!可愛いすぎてもう可愛いとしか言えないっスよーーー!!!」



きゃーって自分で言って自分で赤面して悶えるとか黄瀬くんほんとウザイです。
あの笠松さんがこの黄瀬くんとどうして付き合うようになったのか、今世紀最大の謎です。
黄瀬くんなんかのどこに惹かれる要素があるというのか………、…あ、顔ですか。




「どこら辺が可愛いのか具体的に教えてくれないと解らないよ涼太?」
「えっ、えっと、えっと」





あ  か  し  く  ん
一度ならず二度も掘り下げ質問しないでください、絶対まともな答え返ってきませんよ。
わざとですか、わざとですね。



「あっ!先輩も"待てっ"て真っ赤な顔していうんスよ〜!可愛いくって待てないっつの!!!!むしろそれで暴発寸z」

「はい黄瀬アウトーーーー」
「敦と内容が丸被りだな」
「黄瀬ちん真似すんなし。てか黄瀬ちんのは犬とかに言う"待て"じゃねー?」
「……何が暴発するのだよ…?」



ナニですよ、緑間くん。…あ、いけません、思わずツッコミそうになってしまったじゃないですか。
とりあえず黄瀬くんには延々とオレンジジュースでも与えておきましょう。




「…では次は僕が、」

「「「「えっっ」」」」



えっ!!!
涼しい顔してまた何か言いだしましたよこの王様は。
実質この場は紫原くんと黄瀬くんの独壇場だと思っていた僕たちとしてはあなたが発言するなんてまさかの事態なんですが。
でも逆に誰を自慢するというのかそこは是非聞かせていただきたいとは思いますね。




「赤ちん恋人いたの?それほんとに恋人?奴隷じゃなしに?」
「失敬だな敦は。」




思ったこと全く噛み砕かずに言う紫原くん流石です。でもいつ赤司くんの逆鱗に触れるか解らないこちらとしてはハラハラしてあまり心臓に優しくないので控えていただきたい。
もう2つくらいバーガー与えておきましょう。





「僕の光樹はとにかく天使なんだ。お前達と違って汚れがなく美しい。」



「えっ、ちょっと何言ってっかわかんねんだけど」
「はー?オレら汚れてねーし。」
「お前は今現在盛大に口の周りが汚れているのだよ紫原。」
「ってかこーきって誰っスか???」




赤司くんの発言にマジバ内一角が騒然としてます。
僕も開いた口が塞がりません。
まさかとは思いますが、光樹とは僕の友達の降旗光樹くんのことを指しているのでしょうか。一体いつ降旗くんが貴方の恋人になったというのか簡潔に説明願いたいんですが。

それと黄瀬くんはWC戦で笠松さんのマークについた降旗くんを何故知らないのでしょうか。
(※笠松先輩しか見えないからっス!!)


いけない、ツッコミどころが多過ぎてリアクションが全くとれませんね。困りました。
皆それぞれ困惑してるのに話を進める赤司くん、ほんと頼むから空気読んでください。






「少し怯えた顔がまた堪らないんだ。」


「ちょっ、赤司がうっとり顔とか怖ぇっ!!!俺帰るわ!!!」
「…俺も失礼するのだよ。高尾からメールで呼び出されているのだよ。」




あ、青峰くんと緑間くんがここで離脱しました。
青峰くんはともかく緑間くんには高尾くんのお話を聞かせてもらおうと密かに思っていたんですが…仕方ないですね。




「それって…マジ怯えじゃないっスか??」
「……涼太コロス。」
「はい黄瀬ちん、人生終了ー。」
「うわーんっ!!!二人とも酷いっスよ!もう神奈川に帰るっス!!!」
「………オレも室ちん待ってるし秋田かーえろ。」





黄瀬くん、紫原くん、離脱。
今考えてみたら二人とも遠方から(特に紫原くん)こんなところまでわざわざ来ていただいてどうもありがとうございました。






「………、僕も京都に帰るか。」
「あの、赤司くん」
「…テツヤ、あれ?いつからそこに?」
「はじめからいましたが。」
「そ、そうか。」
「あの。」
「?」
「降旗くんが貴方の第一印象、"切り裂きジャック"って言ってましたよ。」






その後赤司くんは石のように固まって、数分間微動だにしませんでした。








〜END〜






*******


WC開始前のキセキ大集合の折、居合わせてしまった降旗くんに赤司さまはきっと一目惚れしたんだと思う。

でも一般人で尚且つビビリーな降旗くんには、赤司さまがさながら切り裂きジャック(※英国を恐怖の渦に巻き込んだ猟奇的殺人者だよ!刃物を使うよ!)に見えたと思うんだ(・∀・)



1/10追記:これ書いたときはまだ12月20日前だったので赤降ではなく赤→→→→→降です。
(→多いな/笑)






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