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そして恒例のフォロータイムに突入というわけですね…。
毎回こうなるなら王様ゲームなんてやらなきゃいいと思うんですが。




「テッちゃんそれ言うたらアカンやつやー(笑)」
「…高尾、変な関西弁やめーや。」
「宮地さんに言われたあらへん(笑)」
「ちょっ、今のは京都弁じゃね?!!(笑)」





……いいですね、高尾くんたちは平和そうで。
さっき黄瀬くんが涙目で僕に懇願してきたところ、見てたというのに。



『黒子っち、さすがに一旦先輩連れてってもいいっスよね?!!!』



あんなに必死な顔されたら…僕は鬼ではありませんし。
というかただの進行役ですし。
……それにあんなにベロベロ乳首弄られたら…笠松さんきっと色んな意味で辛かったでしょうし…。
(精神的にも、……生理現象的にも。)


そんなわけで只今、黄瀬くんと笠松さんは一時離脱しております。
もちろん戻ってきてからゲームは再開となりますが。

きっと戻る頃には黄瀬くん笑顔全開になってるでしょうし………なので心配なのはどちらかというと、…あの二人ですかね。




「室ちんってば、ねー…怒ってんの?」
「俺が怒る?どうして?アツシは俺が怒るようなことをしたの?」
「…。(笑顔のつもりか知んねーけど…目ぇ全然笑ってねーし。)」
「……別に怒ってないから。気にしなくていいぞ。全然大丈夫だから。な?」






……ええ、僕にも分かります。
笑顔が…というかオーラがもう『キレてますけどそれが何か?!』ってカンジです。
あの紫原くんが手も足も(口も)出ないなんて氷室さん恐すぎます。
ただ劉さんに乗せられたとはいえ紫原くんも悪いですからね。

氷室さんの目の前で…氷室さん以外のヒトと(いくら王様命令とはいえ)あんなことしたらいけません。

僕も同じ立場だったら…火神くんの二重眉毛ぶち抜いて普通の眉毛にしてやるくらいには怒っちゃいますよ、きっと。





「氷室、アツシもやりたくてやったわけじゃねーんだし許してやれって、な!…アツシも一言ちゃんと謝れよ。」
「氷室は許してやれアルー、アツシは謝れアルー(棒読み)」
「……うん。…室ちん、ごめん。」




……びっくりです。
赤司くん以外の命令で紫原くんが『謝る』なんて。
しかも今のは自分の意思で謝りましたよね??
あの紫原くんが!!!




「……怒ってないって言ってるだろ。」
「うん。…でも、ごめん。」
「………………………もう…しないか?」
「室ちん?」
「………、……………ごめん…たかがゲームなのに……俺…」
「…もしかしてヤキモチ妬いた?」
「………、……………妬いたよ…最悪だ。」
「…!」





ちょっと氷室さん…そこでデレますか?!
紫原くんの瞳孔開きまくってるんですけど!!!

あっ……両手で顔掴んで……
………あ、ディープの方のキスしちゃいました…ね。


え?
なんですぐ傍にいる福井さんと劉さんは全く気にせずお菓子に手を伸ばして談笑できるんでしょうか。

え??陽泉高校ってこんなカンジなんですか??
それ大丈夫ですか???





「く、黒子…お疲れ様。えっと……大丈夫??」




ああ降旗くん…。
ほんと僕の天使、誠凛の天使ですね貴方。
今の降旗くんの言葉で全て癒されたカンジがしますありがとうございます。




「でさ、黒子。赤司からのお願いみたいなんだけど……その、やっぱり雪丸の様子を見にいきたいって………言って…………………うん、ダメだよね。わかった。伝えとくねっ…」






赤司くんを盛大に殴りたくなったところで、第2回目王様ゲームを終了したいと思います。

以上、黒子テツヤでした。






〜END〜



*******



最後まで読んで下さってありがとうございました!

王様は七海さま!
初の三人巻き込む鬼のような王様命令、ありがとうございました(笑)
難しかったですが、楽しく書けました!

3番が劉だったが故に悲惨なことになりましたが(・∀・)

3番がもし降旗くんだったらきっともっとホンワカした内容になっていたはず(そうだろうか)

書いてる私はそれはもう有り得ない組み合わせで楽しかったのですが(えっ)読んで下さった方はどうだろうか……

いつものごとく不安です…。





2014/5/22 キサラギハルカ

2014/9/21 再UP





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