3








「ちょっ、紫原っっ…!!」
「…あ、普通に美味しいしこの生クリーム。」
「っ、うぁ、」




べろりと紫原くんの大きな舌が笠松さんのまさかの乳首を容赦なく舐めまくってます………

どうしましょう…
黄瀬くんじゃなくてもさすがにこれは…笠松さんを助けたいと思ってしまうんですけど…

笠松さん思わず漏れた声を慌てて自分の両手で塞いで堪えましたが、……その声やばいですよ…。





「…っ、う、(くそっ…まだか?!!!)」
「(あれ〜?この人乳首感じんのかな…黄瀬ちんに開発されちゃったとか?)」
「ん、ンッ…、!!!」


「アツシー、全部綺麗に舐めとるアルよー」





……劉さん………鬼ですか貴方…。

誰かそろそろ止めて下さい…っていうか福井さん、貴方の後輩の無茶苦茶振りに何か言うことはナイんですか…!!

……あ、駄目だ…
我ナニモ知ラズ!!!って顔してジュース飲み続けてる…。
(それもうグラス空ですけどね、福井さん…)

…といいますか…それより何より黄瀬くんをこれ以上抑えるのが無理ですよ…!





「先輩っ…笠松先輩っっ!!!!!!」
「黄瀬、もうすぐ終わるからっ、我慢我慢っ!!なっ?!てか氷室さんも赤司も手伝ってくんね?!!!」
「…いや、氷室は無理だろ。」
「宮地せんぱーいっ!」




いつの間にか黄瀬くん抑える役目が高尾くん一人になっていたとは。
後輩想いの宮地さんがとりあえずヘルプに向かいましたが、赤司くんと氷室さんはどうしたんで……、





「…ああ、玲央?雪丸の世話は問題ないか?」
『大丈夫、おりこうさんよ〜。それと征ちゃんの予想通り小太郎が雪丸ちゃんに乗りたがってるけど危ないからってちゃんと止めてるから〜。』
「ありがとう玲央。頼りになるね。」
『やだ征ちゃんってば!早く帰ってきてお土産話聞かせてちょうだいね〜』
「ああ。」




……赤司くん…??
こんな状況でよくもまぁ電話なんてできたもんですね。
神経疑いますよ、しかも内容…馬の心配ですか??
神経疑いますよ。(2度目)

でもいちいち赤司くんの行動にどうこう思っても無意味ですね…、では氷室さんは一体どうし…あっ。





「…劉。」
「お、氷室。どうしたアル?」
「アツシに何か言った?終わったらお菓子あげる、とか…ちゃんとできたらまいう棒100本、とか…」
「いや?(それは)言ってねーアルよ?」
「……そう。」
「(ほら、氷室ヤキモチ妬いてるアルよ〜アツシ〜)」




複雑そうな顔してる氷室さんの横で劉さんちょっと肩揺らしてませんか?ちょっと笑いこらえてませんか?
気のせいですか?…だといいですが!


周りの緊迫していく空気をよそに、ようやく劉さんが大量につけた生クリームも、全て紫原くんの口の中へと消えていきつつありますね。

ただ…笠松さん、膝震えて立つのさえ辛そうです。
あと数秒の辛抱ですよっ…!





「ん、(あ〜終わった〜)」
「っ…う、ッ、!!」
「!おっと。…だいじょーぶ?」
「わ、悪ぃ…」
「黄瀬ちんの先輩さ〜、乳首弱いの?」
「なっ、?!!!!」
「…だって乳首めっちゃ勃ってし、膝がくがくだし〜、あとソレさぁ…反応してね?」




膝から崩れ落ちそうになった笠松さんを支えながら、紫原くんがからかうように続ける言葉に笠松さんの顔がカッと赤くなった。

指摘された場所を隠したいのか慌ててシャツを着ようとしているけど、もたついてなかなかボタンをかけることが出来ないみたいです。

そんな笠松さんの様子に、紫原くんが「ふーん」と物言いた気な視線を向けている。

そんなタイミングで、突如いきなり両者の間に空間ができた。




「せんぱいっ…!!もう大丈夫っスからね!!!!」
「き、黄瀬?!」


「…アツシ、もう王様の命令はとっくに終わっているよな?」
「ごほっ…、室ちん…」





黄瀬くんは両手で笠松さんを後ろから抱き寄せて、まるで紫原くんから奪回したようなカンジですね。

氷室さんは………どこにそんな力があるんでしょうか……
あの紫原くんの首根っこ掴んでグイッと自分の方へ寄せるなんて。
あと何でしょうか……笑顔が、その……余計に怖いんですが…。





「おい劉。」
「何アル?福…いてっ!!」
「ったく…氷室は怒らせんなっつってんだろが、ややこしくなるんだからよ!」
「ダブルエース揉めるの面白いアル…痛っ!!!」




ごすっ、と福井さんの鉄拳が劉さんの脇腹に見事にヒットしました。
やはり劉さんに罰を与えれる人は福井さんしかいないようです。
今回の件は劉さんヒドかったですからね、福井さん、ありがとうございます。





[ 175/217 ]

[*prev] [next#]
[戻る]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -